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Hitachi Advanced Data Binder SQLリファレンス


8.4.1 ABS

対象データの絶対値を返します。

〈この項の構成〉

(1) 指定形式

スカラ関数ABS::=ABS(対象データ)
 
  対象データ::=値式

(2) 指定形式の説明

対象データ

絶対値を求める数データを指定します。

指定規則を次に示します。

  • 対象データは,値式の形式で指定します。値式については,「7.21 値式」を参照してください。

  • 対象データには,数データを指定してください。数データについては,「6.2.1 データ型の種類」の「(1) 数データ」を参照してください。

  • 対象データには,?パラメタを単独で指定できません。

(3) 規則

  1. 対象データのデータ型とデータ長が,実行結果のデータ型とデータ長になります。

  2. 対象データのデータ型で実行結果を表現できない場合,オーバフローエラーになります。

  3. 実行結果の値は,非ナル値制約なし(ナル値を許す)となります。

  4. 対象データがナル値の場合,実行結果はナル値になります。

(4) 例題

例題

T1C1列〜C3列の値の絶対値を求めます。

SELECT ABS("C1"),ABS("C2"),ABS("C3") FROM "T1"

[図データ]