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Hitachi Advanced Data Binder SQLリファレンス


7.24 ウィンドウ関数

ウィンドウ関数を使用すると,表式の結果から導出された行に対して集計範囲を設定し,集計範囲の行の集計値を求めることができます。

ウィンドウ関数の一覧を次の表に示します。

表7‒33 ウィンドウ関数の一覧

項番

ウィンドウ関数

説明

1

RANK

順序付けされた行の集合内の行のランクを求めます。ランクの値は連続した整数値にならないことがあります。

2

DENSE_RANK

順序付けされた行の集合内の行のランクを求めます。ランクの値は連続した整数値となります。

3

CUME_DIST

順序付けされた行の集合内での,行の相対位置を求めます。行RCUME_DISTは,ウィンドウ(区画)内で行Rより前方にあるか,または行Rと同じソートキーの値を持つ行の数を,行Rのウィンドウ(区画)内の行数で割った値になります。

4

ROW_NUMBER

行の集合内の各行に一意の番号を割り当てます。

5

LAG

順序付けされた行の集合内で,現在の行よりオフセットに指定した行数だけ前にある行に対して評価した対象データの値を求めます。現在の行よりオフセットに指定した行数だけ前にある行が集合外の場合は,既定値に指定した値が返されます。

なお,オフセットに0を指定した場合,現在の行に対して評価した対象データの値が返されます。

6

LEAD

順序付けされた行の集合内で,現在の行よりオフセットに指定した行数だけ後ろにある行に対して評価した対象データの値を求めます。現在の行よりオフセットに指定した行数だけ後ろにある行が集合外の場合は,既定値に指定した値が返されます。

なお,オフセットに0を指定した場合,現在の行に対して評価した対象データの値が返されます。

7

集合関数

ウィンドウ枠に対する集合関数の値を求めます。

〈この節の構成〉