7.23.10 VAR_SAMP
標本分散を求めます。
- 〈この項の構成〉
(1) 指定形式
一般集合関数VAR_SAMP::=VAR_SAMP(値式)
(2) 指定形式の説明
- 値式:
-
標本分散を求める際の入力値を値式の形式で指定します。値式については,「7.21 値式」を参照してください。
(3) 規則
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ナル値は集計対象に含まれません。
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次に示す場合,実行結果はナル値になります。
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入力行数が0または1の場合
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集計対象の値がすべてナル値の場合
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入力行数をN,入力値の合計値をS1,入力値を2乗した値の合計値をS2とした場合,一般集合関数VAR_SAMPの計算結果は次のようになります。
(S2−S1×S1÷N)÷(N−1)
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値式に指定できるデータ型と一般集合関数VAR_SAMPの実行結果のデータ型を次の表に示します。
表7‒27 値式に指定できるデータ型と一般集合関数VAR_SAMPの実行結果のデータ型 項番
値式に指定できるデータ型
一般集合関数VAR_SAMPの実行結果のデータ型
1
INTEGER
DOUBLE PRECISION
2
BIGINT
3
SMALLINT
4
DECIMAL(m,n)
5
NUMERIC(m,n)
6
DOUBLE PRECISION
7
FLOAT
(4) 例題
- 例題
-
給与表(SALARYLIST)から,社員の給料(SALARY)の標本分散を職級(POSITION)別に求めます。
SELECT "POSITION",VAR_SAMP("SALARY") AS "VAR_SAMP" FROM "SALARYLIST" GROUP BY "POSITION" ORDER BY "POSITION"
実行結果の例