46.6 注意事項
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adbsyndictコマンドは複数同時に実行できません。
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adbsyndictコマンドの実行を中断する場合は,adbcancelコマンドで中断してください。または,adbstop --forceコマンド,OSのkillコマンドなどでサーバプロセスを強制終了してください。実行中のコマンドをadbcancelコマンドで中断する方法については,「1.8 実行中のコマンドを中断(強制終了)する場合」を参照してください。
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同義語辞書の登録および削除処理は,サーバプロセスで実行されます。このため,[Ctrl]+[C]キーなどでadbsyndictコマンドのコマンドプロセスを強制終了しても,サーバプロセスで実行中の同義語辞書の登録,更新,または削除処理は中断されません(処理が続行されます)。同義語辞書の登録,更新,または削除処理が完了すると,メッセージログファイルにKFAA81001-Iメッセージが出力されます。
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同義語辞書ファイルの格納ディレクトリに同義語辞書ファイル以外のファイルを格納しないでください。
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同義語辞書ファイルの格納ディレクトリ下に,HADBサーバに登録されていない同義語辞書ファイルが格納されている場合,adbsyndictコマンド(同義語辞書ファイルの同期,同義語一覧の出力時を除く)の実行時にそのファイルが削除されます。
- メモ
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adbstop --forceコマンド,OSのkillコマンドなどでサーバプロセスを強制終了した場合,作成途中の同義語辞書ファイルが同義語辞書ファイルの格納ディレクトリ下に残ることがありますが,次回のadbsyndictコマンド実行時に自動的に削除されます。
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クラウドストレージ機能を使用している場合,同義語辞書を登録することはできません。KFAA51539-Eメッセージが出力され,adbsyndictコマンドがエラーとなります。
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adbsyndictコマンドの実行時,次の表に示すディレクトリおよびファイルにアクセスします。adbsyndictコマンドを実行する前に,各ディレクトリおよびファイルに次の表に示すパーミッションを設定してください。
表46‒2 ディレクトリおよびファイルに設定するパーミッション ディレクトリおよびファイル
アクセスするOSユーザ※1
必要な権限
辞書情報登録ファイル
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HADBサーバプロセスの実行ユーザ
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コマンドの実行ユーザ
読み取り権限
辞書情報削除ファイル
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HADBサーバプロセスの実行ユーザ
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コマンドの実行ユーザ
読み取り権限
同義語一覧定義ファイル
HADBサーバプロセスの実行ユーザ
読み取り権限
同義語一覧の出力ファイル※2を格納するディレクトリ
HADBサーバプロセスの実行ユーザ
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書き込み権限
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実行権限
- 注※1
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「HADBサーバプロセスの実行ユーザ」は,HADB管理者のOSユーザです。
「コマンドの実行ユーザ」については,「表1‒1 コマンドの一覧(コマンドの実行条件)」の「コマンドを実行できるOSユーザ」列を参照してください。
- 注※2
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adbsyndictコマンドの実行時,権限に664を設定した同義語一覧の出力ファイルが作成されます。
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