Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


36.2.1 指定形式およびオプションの説明

〈この項の構成〉

(1) 指定形式

adbmkdmk
    -u 認可識別子
  〔-p パスワードHADB暗号鍵の出力先ファイル名
注※

HADB暗号鍵の出力先ファイル名は,必ずオプションの最後に指定してください。

(2) オプションの説明

-u 認可識別子

〜〈文字列〉((1〜100バイト))

adbmkdmkコマンドを実行するHADBユーザの認可識別子を指定します。adbmkdmkコマンドを実行するには,次の2つの権限を持っている必要があります。

  • 暗号管理権限

  • CONNECT権限

このオプションに指定する認可識別子は,1~100バイトの範囲で指定してください。ただし,認可識別子を囲む二重引用符は,1~100バイトには含みません。

重要

認可識別子の文字列中に英小文字または\がある場合は,認可識別子の指定規則を必ず確認してください。認可識別子の指定規則については,「1.4.2 認可識別子およびパスワードの指定規則」を参照してください。

-p パスワード

〜〈文字列〉((1〜255バイト))

-uオプションに指定した認可識別子のパスワードを指定します。

重要

パスワードの文字列中に,二重引用符(")やストローク(|)など,OSやシェルが別の意味で使用している文字がある場合は,パスワードの指定規則を必ず確認してください。パスワードの指定規則については,「1.4.2 認可識別子およびパスワードの指定規則」を参照してください。

なお,このオプションを省略してadbmkdmkコマンドを実行すると,パスワードの入力を求める応答メッセージが表示されます。バックグラウンドで実行する場合など,標準入力からパスワードを入力できない環境では,このオプションを省略しないでください。

HADB暗号鍵の出力先ファイル名

〜〈OSパス名〉((2〜510バイト))

DBエリア暗号化機能で使用するHADB暗号鍵の出力先ファイルの絶対パス名を指定します。

存在しているHADB暗号鍵ファイルを上書きすることはできません。指定したHADB暗号鍵の出力先ファイル名と同じ名前のファイルが存在する場合,adbmkdmkコマンドはエラーとなります(KFAA51424-Eメッセージが出力されます)。