1.4.2 認可識別子およびパスワードの指定規則
コマンドの-uオプションに指定する認可識別子と,-pオプションに指定するパスワードの指定規則について説明します。
(1) 認可識別子の指定規則
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-uオプションに指定する認可識別子の文字列中に英小文字がある場合は,認可識別子を\"(バックスラッシュと二重引用符)で囲んでください。または,認可識別子を二重引用符(")で囲み,さらにアポストロフィ(')で囲んでください。
(例1)-u \"ADBuser01\"
(例2)-u '"ADBuser01"'
上記のように指定しないと,認可識別子の文字列はすべて英大文字と見なされます。例えば,「-u ADBuser01」と指定した場合,「-u ADBUSER01」と指定したと見なされます。
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-uオプションに指定する認可識別子の文字列中に\がある場合は,\の直前にエスケープ文字(\)を指定してください。または,認可識別子をアポストロフィ(')で囲んでください。
(例1)-u ADBUSER\\01
(例2)-u 'ADBUSER\01'
この場合,ADBUSER\01が認可識別子として指定されます。
認可識別子の指定規則の詳細については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドの認可識別子の指定規則を参照してください。
(2) パスワードの指定規則
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-uオプションオプションに指定する認可識別子とは異なり,-pオプションに指定するパスワードの指定は,英大文字と英小文字が区別されます。
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二重引用符("),ストローク(|)など,OSやシェルが別の意味で使用している文字がパスワードに含まれている場合は,その文字の直前にエスケープ文字(\)を指定してください。または,パスワードをアポストロフィ(')で囲んでください。
(例1)-p Password\|01
(例2)-p 'Password|01'
この場合,Password|01がパスワードとして指定されます。
パスワードの指定規則の詳細については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドのパスワードの指定規則を参照してください。
(3) 認可識別子とパスワードの指定例
-uオプションと-pオプションでは,文字列中に英小文字が含まれているときの指定方法が異なります。指定例(adbarchivechunkコマンドの場合)を次に示します。
- (例1)
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認可識別子にADBUSER01,パスワードにPASSWORD01を指定する場合
adbarchivechunk -u ADBUSER01 -p PASSWORD01
- (例2)
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認可識別子にADBuser01,パスワードにPassword01を指定する場合
adbarchivechunk -u \"ADBuser01\" -p Password01
- (例3)
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認可識別子にADBuser\01,パスワードにPassword\01を指定する場合
adbarchivechunk -u \"ADBuser\\01\" -p Password\\01