20.3.1 ブロックスペシャルファイルのDBエリアファイルを作成する場合
adbinitコマンドを実行してDBエリアを作成します。次に示すように,データ用DBエリアファイルと作業表用DBエリアファイルとして,ブロックスペシャルファイルを割り当てます。
- [説明]
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DBディレクトリは/HADB/dbとします。
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作業表用DBエリアファイルとしてブロックスペシャルファイル(/dev/mapper/VolG00)を割り当てます。
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データ用DBエリア1のデータ用DBエリアファイルとしてブロックスペシャルファイル(/dev/mapper/VolG01〜/dev/mapper/VolG02)を割り当てます。
作成するDBエリアの定義を次に示します。
DBエリア名:DBAREA01
DBエリアのページサイズ:4キロバイト
DBエリアファイル数:2
各DBエリアファイルの初期確保サイズ:500メガバイト
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データ用DBエリア2のデータ用DBエリアファイルとしてブロックスペシャルファイル(/dev/mapper/VolG03〜/dev/mapper/VolG05)を割り当てます。
作成するDBエリアの定義を次に示します。
DBエリア名:DBAREA02
DBエリアのページサイズ:4キロバイト
DBエリアファイル数:3
各DBエリアファイルの初期確保サイズ:1ギガバイト
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なお,シンボリックリンクのリンク先ディレクトリおよびブロックスペシャルファイルは存在し,アクセス権限があるものとします。
このとき,次に示す手順でadbinitコマンドを実行します。
- 手順
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初期設定オプションファイルを作成する
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adbinitコマンドを実行する
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各手順の例を以降で説明します。
(1) 初期設定オプションファイルを作成する
初期設定オプションファイルを作成して,初期設定オプションを指定します。
- 初期設定オプションファイルの指定例
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set adb_init_wrk_page_size = 32 ...1 set adb_init_wrk_blk_path = /dev/mapper/VolG00 ...2 adbinitdbarea -n DBAREA01 \ ...3 -p 4 \ -v /dev/mapper/VolG01,/dev/mapper/VolG02 \ -q \ -i 500M,2 adbinitdbarea -n DBAREA02 \ ...4 -p 4 \ -v /dev/mapper/VolG03,/dev/mapper/VolG04,/dev/mapper/VolG05 \ -q \ -i 1G,3
- [説明]
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作業表用DBエリアのページサイズを指定します。
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作業表用DBエリアファイルとして割り当てるブロックスペシャルファイル(/dev/mapper/VolG00)を指定します。
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データ用DBエリア1の定義を指定します。
-n:データ用DBエリア名(DBAREA01)を指定します。
-p:データ用DBエリアのページサイズ(4キロバイト)を指定します。
-v:データ用DBエリアファイルとして割り当てるブロックスペシャルファイル(/dev/mapper/VolG01〜/dev/mapper/VolG02)を指定します。
-q:クイックモードでデータ用DBエリアファイルを作成する指定をします。
-i:データ用DBエリアファイルの初期確保サイズ(500メガバイト)と,作成するファイル数(2個)を指定します。
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データ用DBエリア2の定義を指定します。
-n:データ用DBエリア名(DBAREA02)を指定します。
-p:データ用DBエリアのページサイズ(4キロバイト)を指定します。
-v:データ用DBエリアファイルとして割り当てるブロックスペシャルファイル(/dev/mapper/VolG03〜/dev/mapper/VolG05)を指定します。
-q:クイックモードでデータ用DBエリアファイルを作成する指定をします。
-i:データ用DBエリアファイルの初期確保サイズ(1ギガバイト)と,作成するファイル数(3個)を指定します。
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(2) adbinitコマンドを実行する
adbinit -u ADBUSER01 ...1 -p '#HelloHADB_01' ...2 /HADB/server/conf/adbinit.opt ...3 /HADB/db ...4
- [説明]
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初期設定時に作成される,1人目のHADBユーザの認可識別子を指定します。
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-uオプションに指定した認可識別子のパスワードを指定します。
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「(1) 初期設定オプションファイルを作成する」で作成した初期設定オプションファイル名を指定します。
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DBディレクトリ名を指定します。
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