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Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


14.5.3 フィールドデータの出力形式

フィールドデータのデータ型ごとの出力形式を次の表に示します。

なお,どのデータ型の場合も,ナル値はデータが出力されません。また,数データの場合,""記号は出力されません。

表14‒5 フィールドデータの出力形式

項番

データ型

フィールドデータの出力形式

1

数データ

INTEGER

出力形式
  • 整数が出力されます。

  • 正の数の場合,""符号は出力されません。負の値の場合は,""符号が出力されます。

  • ナル値の場合はデータが出力されません。

出力例
  • +1234 1234

  • 0 0

  • -1234 -1234

2

BIGINT

3

SMALLINT

4

DECIMAL

出力形式
  • 整数〔.小数」の形式で出力されます。

    整数部:実際の桁数分が出力されます。ただし,位取りと精度が等しい場合は,0が1つ出力されます。

    小数点以下:位取りが0の場合は,小数点および小数点以下の数字は出力されません。位取りが1以上の場合,小数部には実際の桁数分が出力されます。ただし,小数部がすべて0のときは,0が1つだけ出力されます。

  • 正の数の場合,""符号は出力されません。負の値の場合は,""符号が出力されます。

  • ナル値の場合はデータが出力されません。

出力例
  • +123.45 123.45

  • -.123 -0.123

  • +123. 123

  • +123.45000 123.45

  • +123.00000 123.0

5

NUMERIC

6

DOUBLE PRECISION

出力形式
  • 仮数E指数」の形式で出力されます。

    仮数部:整数部,小数部ともに,実際の桁数分が出力されます。ただし,小数部がすべて0の場合は,小数点以下に0が1つだけ出力されます。

    指数部:実際の桁数分が出力されます。

  • 正の数の場合,""符号は出力されません。負の値の場合は,""符号が出力されます。指数部の""符号も出力されません。

  • ナル値の場合はデータが出力されません。

出力例
  • +1.1234567890000000E-09 1.123456789E-9

  • +0.0000000000000000E+00 0.0E0

  • -0.1230000000000000E-123 -0.123E-123

7

FLOAT

8

文字データ

CHAR

出力形式
  • 前後を囲み文字で囲まれた文字が出力されます。

  • データの右側のスペースは削除されます。ただし,データがすべてスペースの場合は,スペース1個が出力されます。

  • ナル値の場合はデータが出力されません。

出力例
  • ABCD"ABCD"

この例では,囲み文字を二重引用符(")としています。

9

VARCHAR

出力形式
  • 前後を囲み文字で囲まれた文字が出力されます。

  • 実データ長分のデータが出力されます。

  • 長さが0バイトのデータの場合,囲み文字だけが出力されます。

  • ナル値の場合はデータが出力されません。

出力例
  • ABCD"ABCD"

  • 長さが0バイトのデータ""

この例では,囲み文字を二重引用符(")としています。

10

日時データ

DATE

出力形式
  • 前後を囲み文字で囲まれた日付が出力されます。

  • 日付部分はYYYY-MM-DDの形式で出力されます。

    年(YYYY),月(MM),日(DD)がハイフンで結ばれます。

  • ナル値の場合はデータが出力されません。

出力例
  • 2013-06-10"2013-06-10"

この例では,囲み文字を二重引用符(")としています。

11

TIME

出力形式
  • 前後を囲み文字で囲まれた日時が出力されます。

  • 時刻はhh:mm:ss.nn....nの形式で出力されます。

    時(hh),分(mm),秒(ss)がコロン( : )で結ばれます。小数秒精度が1以上の場合,「.nn....n」の部分に小数秒が出力されます。

  • 小数秒部分の後方の0は削除されます。小数秒がすべて0の場合,0が1つだけ出力されます。

  • ナル値の場合はデータが出力されません。

出力例
  • 11:03:58"11:03:58"

  • 15:36:08.580"15:36:08.58"

  • 08:03:44.000000"08:03:44.0"

この例では,囲み文字を二重引用符(")としています。

12

TIMESTAMP

出力形式
  • 前後を囲み文字で囲まれた日時が出力されます。

  • 日時はYYYY-MM-DDhh:mm:ss.nn....nの形式で出力されます。

    年(YYYY),月(MM),日(DD)がハイフンで結ばれます。半角空白(△)のあと,さらに時(hh),分(mm),秒(ss)がコロン( : )で結ばれます。小数秒精度が1以上の場合,「.nn....n」の部分に小数秒が出力されます。

  • 小数秒部分の後方の0は削除されます。小数秒がすべて0の場合,0が1つだけ出力されます。

  • ナル値の場合はデータが出力されません。

出力例
  • 2013-06-10 11:03:58"2013-06-10 11:03:58"

  • 2014-07-15 10:11:28.330"2014-07-15 10:11:28.33"

  • 2014-07-08 07:12:44.000"2014-07-08 07:12:44.0"

    この例では,囲み文字を二重引用符(")としています。

13

バイナリデータ

BINARY

出力形式
  • 前後を囲み文字で囲まれた,16進形式のバイナリデータが出力されます。

  • ナル値の場合はデータが出力されません。

出力例
  • 12345678"12345678"

  • 90ABCDEF"90ABCDEF"

この例では,囲み文字を二重引用符(")としています。

14

VARBINARY

出力形式
  • 前後を囲み文字で囲まれた,16進形式のバイナリデータが出力されます。

  • 長さが0バイトのデータの場合,囲み文字だけが出力されます。

  • ナル値の場合はデータが出力されません。

出力例
  • 12345678"12345678"

  • 90ABCDEF"90ABCDEF"

  • 長さが0バイトのデータ → ""

この例では,囲み文字を二重引用符(")としています。

15

配列データ

ARRAY

出力形式
  • {配列要素,配列要素,…}の形式で出力されます。

    配列要素:要素データ型に該当するデータ型の出力形式に従います。

    {}の前後が囲み文字で囲まれます。

  • 配列要素の囲み文字の有無は,要素データ型に該当するデータ型の出力形式に従います。

  • 配列要素の囲み文字は,二重引用符(")です。

  • 列値がナル値の場合はデータが出力されません。配列要素の値がナル値の場合は,その配列要素にはNULLが出力されます。

  • 空の配列データの場合は,{}だけが出力されます。

出力例
  • 要素データ型がCHAR型の場合

    AAA,BBB,CCC"{""AAA"",""BBB"",""CCC""}"

  • 要素データ型がINTEGER型の場合

    0,100,200"{0,100,200}"

  • 配列要素の値にナル値が含まれる場合

    "{NULL,""AAA"",""BBB""}"

    1個目の配列要素がナル値の場合の例です。

この例では,配列データのフィールドデータの囲み文字を二重引用符(")としています(下線部分が該当します)。

メモ
  • 日時データを「YYYY/MM/DD」形式で出力したい場合は,SQL記述ファイルに記述するSELECT文の選択式に,スカラ関数CONVERTを指定してください。スカラ関数CONVERTの詳細については,マニュアルHADB SQLリファレンススカラ関数を参照してください。

    (例1)C1列のDATE型の日付データを「YYYY/MM/DD」形式で出力したい場合

    SELECT CONVERT("C1",CHAR(10),'YYYY/MM/DD'), "C2" FROM "T1"

    (例2)C1列のTIMESTAMP型の時刻印データを「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」形式で出力したい場合

    SELECT CONVERT("C1",CHAR(19),'YYYY/MM/DD HH:MI:SS'), "C2" FROM "T1"

  • 前後を囲み文字で囲まれた2進形式のバイナリデータを出力したい場合は,SQL記述ファイルに記述するSELECT文の選択式に,スカラ関数BINを指定してください。スカラ関数BINの詳細については,マニュアルHADB SQLリファレンススカラ関数を参照してください。

    (例)C1列のバイナリデータを2進形式で出力したい場合

    SELECT BIN("C1") FROM "T1"