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Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


10.2.1 指定形式およびオプションの説明

〈この項の構成〉

(1) 指定形式

adbclientdefmang -u 認可識別子
               〔-p パスワード〕
               {--update |〔-i 出力対象の認可識別子〕}

(2) オプションの説明

-u 認可識別子

〜〈文字列〉((1〜100バイト))

adbclientdefmangコマンドを実行するHADBユーザの認可識別子を指定します。adbclientdefmangコマンドを実行するには,次の2つの権限を持っている必要があります。

  • DBA権限

  • CONNECT権限

このオプションに指定する認可識別子は,1~100バイトの範囲で指定してください。ただし,認可識別子を囲む二重引用符は,1~100バイトには含みません。

重要

認可識別子の文字列中に英小文字または\がある場合は,認可識別子の指定規則を必ず確認してください。認可識別子の指定規則については,「1.4.2 認可識別子およびパスワードの指定規則」を参照してください。

-p パスワード

〜〈文字列〉((1〜255バイト))

-uオプションに指定した認可識別子のパスワードを指定します。

重要

パスワードの文字列中に,二重引用符(")やストローク(|)など,OSやシェルが別の意味で使用している文字がある場合は,パスワードの指定規則を必ず確認してください。パスワードの指定規則については,「1.4.2 認可識別子およびパスワードの指定規則」を参照してください。

なお,このオプションを省略してadbclientdefmangコマンドを実行すると,パスワードの入力を求める応答メッセージが表示されます。バックグラウンドで実行する場合など,標準入力からパスワードを入力できない環境では,このオプションを省略しないでください。

--update

HADBサーバの稼働中に,クライアント定義の集中管理機能の適用内容を変更したい場合に指定します。

--updateオプションを指定してadbclientdefmangコマンドを実行すると,クライアント管理定義ファイル($ADBDIR/conf/adbclientdefmang.def)の内容に従って,各HADBクライアントに「クライアント定義の集中管理機能で使用するクライアント定義ファイル」の内容が適用されます。

ただし,次の状態で--updateオプションを指定してadbclientdefmangコマンドを実行した場合は,クライアント定義の集中管理機能が無効になります。

  • クライアント管理定義ファイルが存在しない

  • クライアント管理定義ファイルに何も記載されていない

  • クライアント管理定義ファイルの内容がすべてコメントで記載されている

-i 出力対象の認可識別子

〜〈文字列〉((1〜100バイト))

特定のHADBクライアントの認可識別子に適用されている「クライアント定義の集中管理機能で使用するクライアント定義ファイル名」を確認したい場合に指定します。

-iオプションを指定してadbclientdefmangコマンドを実行すると,-iオプションに指定したHADBクライアントの認可識別子と,その認可識別子に適用されている「クライアント定義の集中管理機能で使用するクライアント定義ファイル名」が表示されます。

このオプションに指定する出力対象の認可識別子は,1~100バイトの範囲で指定してください。ただし,出力対象の認可識別子を囲む二重引用符は,1~100バイトには含みません。

認可識別子の規則を満たさない文字列を指定した場合はエラーになります。

重要

認可識別子の文字列中に英小文字または\がある場合は,認可識別子の指定規則を必ず確認してください。認可識別子の指定規則については,「1.4.2 認可識別子およびパスワードの指定規則」を参照してください。

HADBクライアントの認可識別子ADBUSER02に適用されている「クライアント定義の集中管理機能で使用するクライアント定義ファイル名」を表示する例を次に示します。

実行例(-iオプションを指定した場合)

adbclientdefmang -u ADBUSER01 -p '#HelloHADB_01' -i ADBUSER02

出力例

authorization-identifier client-definition-file
ADBUSER02                client01.def

なお,-iオプションを省略した場合は,クライアント定義の集中管理機能の対象となるHADBクライアントの認可識別子と,「クライアント定義の集中管理機能で使用するクライアント定義ファイル名」の一覧が出力されます。

実行例(-iオプションを省略した場合)

adbclientdefmang -u ADBUSER01 -p '#HelloHADB_01'

出力例

authorization-identifier client-definition-file
ADBUSER01                client01.def
ADBUSER02                client01.def
ADBUSER03                client02.def