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Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


40.5.1 HADBサーバの統計情報で出力される項目の一覧

HADBサーバの統計情報で出力される項目(列)のタイトル,および出力される内容を次の表に示します。各列の出力順序は,次に示す表の項番の順序と同じです。

表40‒4 HADBサーバの統計情報で出力される列

項番

列のタイトル

出力される内容

囲み文字の有無

1

Type

出力される情報の種類

SYSHADBサーバの統計情報

×

2

Timestamp

HADBサーバの統計情報の出力日時

adbstatコマンドを実行してHADBサーバの統計情報を出力した日時が,次の形式で出力されます。

"YYYY-MM-DDhh:mm:ss.nnnnnn"※1

3

Last_execute_time

前回の出力日時

HADBサーバの統計情報を最後に出力した日時が,次の形式で出力されます。

"YYYY-MM-DDhh:mm:ss.nnnnnn"※1

ただし,HADBサーバを開始してから,初めてHADBサーバの統計情報を出力した場合は,HADBサーバを開始した日時が出力されます。

4

Total_memory_max_size

全メモリの最大使用量(単位:バイト)

HADBサーバを開始してからadbstatコマンドを実行するまでの間に,使用量が最も大きい値が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

×

5

Share_memory_size

共有メモリ管理およびグローバルバッファページで確保された領域サイズ(単位:バイト)

adbstatコマンド実行時に確保されている領域サイズが出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

×

6

Proc_memory_max_size

プロセス共通メモリの最大使用量(単位:バイト)

HADBサーバを開始してからadbstatコマンドを実行するまでの間に,使用量が最も大きい値が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

×

7

Rthd_memory_max_size

各リアルスレッド固有メモリの最大使用量の合計値(単位:バイト)

HADBサーバを開始してからadbstatコマンドを実行するまでの間に,使用量が最も大きい値が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

×

8

Tran_start_cnt

トランザクション開始回数※2

HADBサーバの統計情報を最後に出力したあとに,開始されたトランザクションの回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615回を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

9

Tran_commit_cnt

コミット回数※3

HADBサーバの統計情報を最後に出力したあとに,コミットされた回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615回を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

10

Tran_rollback_cnt

ロールバック回数※3

HADBサーバの統計情報を最後に出力したあとに,ロールバックされた回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615回を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

11

SQL_execute_wait_total_time

SQL文の実行待ち状態の合計時間(単位:秒)

HADBサーバの統計情報を最後に出力したあとに,SQL文が実行待ち状態になった時間が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615秒を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

12

SQL_execute_wait_cnt

SQL文の実行待ち状態の発生回数

HADBサーバの統計情報を最後に出力したあとに,SQL文が実行待ち状態になった回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615回を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

13

Wrktbl_page_use_max

最大割り当て作業表ページ数

HADBサーバを開始してからadbstatコマンドを実行するまでの間に,割り当てられたページ数が最も大きい値が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • オーバフローした場合,18,446,744,073,709,551,615が出力されます。

×

14

Log_usrbuf_out_cnt

ユーザログバッファの満杯による掃き出し回数

HADBサーバの統計情報を最後に出力したあとに,掃き出された回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • オーバフローした場合,18,446,744,073,709,551,615が出力されます。

×

15

Log_usrfile_max_size

ユーザログファイルの最大使用量(単位:バイト)

HADBサーバを開始してからadbstatコマンドを実行するまでの間に,使用量が最も大きい値が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

×

16

DBarea_extension_cnt

DBエリアの自動増分の回数

HADBサーバの統計情報を最後に出力したあとで,レギュラーファイルのDBエリアファイルで自動増分が発生した回数が出力されます。※4

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • オーバフローした場合,18,446,744,073,709,551,615が出力されます。

×

17

Log_usrfile_write_cnt

ユーザログファイルへの書き込み回数

HADBサーバの統計情報を最後に出力したあとに,書き込まれた回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • オーバフローした場合,18,446,744,073,709,551,615が出力されます。

×

18

Log_usrfile_reduced_cnt

ユーザログファイルが初期化容量に縮小された回数

HADBサーバの統計情報を最後に出力したあとに,ユーザログファイルが初期化容量に縮小された回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • オーバフローした場合,18,446,744,073,709,551,615が出力されます。

×

19

Log_mstfile_max_size

システムで使用

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

×

20

Log_mstfile_reduced_cnt

システムで使用

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • オーバフローした場合,18,446,744,073,709,551,615が出力されます。

×

21

Audit_file_write_cnt

監査証跡ファイルへの書き込み回数

HADBサーバの統計情報を最後に出力したあとに,書き込まれた回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • オーバフローした場合,18,446,744,073,709,551,615が出力されます。

×

22

Audit_file_write_size

監査証跡ファイルへ書き込んだデータサイズ(単位:バイト)

HADBサーバの統計情報を最後に出力したあとに,書き込んだデータサイズが出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • オーバフローした場合,18,446,744,073,709,551,615が出力されます。

×

23

Audit_file_swap_cnt

監査証跡ファイルの切り替え回数

HADBサーバの統計情報を最後に出力したあとに,ファイルを切り替えた回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • オーバフローした場合,18,446,744,073,709,551,615が出力されます。

×

24

Tbldef_req_cnt

表定義情報の取得要求回数

HADBサーバの統計情報を最後に出力したあとに,表定義情報の取得が要求された回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • オーバフローした場合,18,446,744,073,709,551,615が出力されます。

×

25

Tbldef_access_cnt

ディクショナリ表からの表定義情報の取得回数

HADBサーバの統計情報を最後に出力したあとに,ディクショナリ表から表定義情報が取得された回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • オーバフローした場合,18,446,744,073,709,551,615が出力されます。

×

26

Tbldef_cache_access_cnt

表定義プールからの表定義情報の取得回数

HADBサーバの統計情報を最後に出力したあとに,表定義プールから表定義情報が取得された回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • オーバフローした場合,18,446,744,073,709,551,615が出力されます。

×

27

Tbldef_cache_register_cnt

表定義プールへの表定義情報の登録回数

HADBサーバの統計情報を最後に出力したあとに,表定義情報が登録された回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • オーバフローした場合,18,446,744,073,709,551,615が出力されます。

×

28

Tbldef_cache_sweep_cnt

表定義プールからの表定義情報の掃き出し回数

HADBサーバの統計情報を最後に出力したあとに,表定義情報が掃き出された回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • オーバフローした場合,18,446,744,073,709,551,615が出力されます。

×

(凡例)

○:出力される値が囲み文字で囲まれます。

×:出力される値が囲み文字で囲まれません。

注※1

年(YYYY)は4桁で出力されます。月(MM),日(DD),時(hh),分(mm),および秒(ss)は2桁で出力されます。マイクロ秒(nnnnnn)は6桁で出力されます。桁数が足りない場合は,足りない分,左側に0が補われます。△は半角空白を表します。

注※2

APからの明示的なトランザクション開始回数だけでなく,HADBサーバの開始時やコマンド実行時に,システムが暗黙的に開始したトランザクションの回数も含まれます。

注※3

COMMIT文またはROLLBACK文の実行による,APからの明示的なトランザクション終了回数だけでなく,次の値も回数に含まれます。

  • 定義系SQL文を実行したときに,暗黙的にコミットされた回数

  • SQLエラーになったときに,暗黙的にロールバックされた回数

  • HADBサーバの開始時やコマンド実行時に,システムが暗黙的にトランザクションを終了した回数

注※4

作業表用DBエリアの自動増分の回数は含まれません。作業表用DBエリアで自動増分が発生しているかどうかは,「40.5.1 HADBサーバの統計情報で出力される項目の一覧」の「表40‒4 HADBサーバの統計情報で出力される列」にある項番13のWrktbl_page_use_maxの値を基に判断してください。