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Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


40.5.2 コネクションの稼働情報で出力される項目の一覧

コネクションの稼働情報で出力される項目(列)のタイトル,および出力される内容を次の表に示します。各列の出力順序は,次に示す表の項番の順序と同じです。

表40‒5 コネクションの稼働情報で出力される列

項番

列のタイトル

出力される内容

囲み文字の有無

1

Type

出力される情報の種類

CNCT:コネクションの稼働情報

×

2

Timestamp

コネクションの稼働情報の出力日時

adbstatコマンドを実行してコネクションの稼働情報を出力した日時が次の形式で出力されます。

"YYYY-MM-DDhh:mm:ss.nnnnnn"※1

3

Last_execute_time

前回の出力日時

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力した日時が,次の形式で出力されます。

"YYYY-MM-DDhh:mm:ss.nnnnnn"※1

ただし,該当するコネクションを確立してから,初めて稼働情報を出力した場合は,そのコネクションを確立した日時が出力されます。※2

4

AP_name

AP識別子
  • APからのコネクションの場合

    クライアント定義のadb_clt_ap_nameオペランドに指定されているAP識別子が出力されます。adb_clt_ap_nameオペランドを省略している場合は,"********"が出力されます。

  • コマンドからのコネクションの場合

    コマンド名が出力されます。

    adbsqlコマンドの場合は,クライアント定義のadb_clt_ap_nameで指定されているAP識別子が出力されます。

5

Connection_num

コネクション通番

HADBサーバの開始後に割り振られるコネクション通番が出力されます。

〔出力形式〕

  • 4バイトの符号あり整数で出力されます。

×

6

Connect_time

コネクション確立日時

該当するコネクションを確立した日時が,次の形式で出力されます。

"YYYY-MM-DDhh:mm:ss.nnnnnn"※1

7

Tran_start_cnt

トランザクション開始回数※3

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,開始されたトランザクションの回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615回を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

8

Tran_commit_cnt

コミット回数※4

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,コミットされた回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615回を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

9

Tran_rollback_cnt

ロールバック回数※4

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,ロールバックされた回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615回を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

10

SQL_execute_wait_total_time

SQL文の実行待ち状態の合計時間(単位:秒)

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,SQL文が実行待ち状態になった時間の合計が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615秒を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

11

SQL_execute_wait_cnt

SQL文の実行待ち状態の発生回数

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,SQL文が実行待ち状態になった回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615回を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

12

Multi_stmt_insufficient_thd_cnt

複数の文ハンドルを同時実行したときの処理スレッド数不足の発生回数

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,スレッド数不足が発生した回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615回を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

13

SELECT_cnt

SELECT文の実行回数

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,SELECT文を実行した回数が出力されます。

なお,SELECT文の実行回数は,カーソルのオープンが正常終了した時点でカウントされます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615回を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

14

SELECT_total_time

SELECT文の実行時間(単位:秒)

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,実行したSELECT文の実行時間が出力されます。

なお,SELECT文が異常終了した場合も,実行時間にカウントされます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615秒を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

15

Fetch_row_cnt

検索行数※5

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,検索した行数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615行を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

16

INSERT_cnt

INSERT文の実行回数

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,INSERT文を実行した回数が出力されます。

なお,INSERT文が異常終了した場合は,実行回数にカウントされません。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615回を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

17

INSERT_total_time

INSERT文の実行時間(単位:秒)

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,実行したINSERT文の実行時間が出力されます。

なお,INSERT文が異常終了した場合も,実行時間にカウントされます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615秒を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

18

UPDATE_cnt

UPDATE文の実行回数

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,UPDATE文を実行した回数が出力されます。

なお,UPDATE文が異常終了した場合は,実行回数にカウントされません。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615回を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

19

UPDATE_total_time

UPDATE文の実行時間(秒)

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,実行したUPDATE文の実行時間が出力されます。

なお,UPDATE文が異常終了した場合も,実行回数にカウントされます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615秒を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

20

DELETE_cnt

DELETE文の実行回数

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとで,DELETE文を実行した回数が出力されます。

なお,DELETE文が異常終了した場合は,実行回数にカウントされません。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615回を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

21

DELETE_total_time

DELETE文の実行時間(単位:秒)

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,実行したDELETE文の実行時間が出力されます。

なお,DELETE文が異常終了した場合も,実行時間にカウントされます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615秒を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

22

Update_row_cnt

更新行数※6

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとで,更新した行数が出力されます。

更新行数のカウント対象となるSQL文は,INSERT文,UPDATE文,およびDELETE文です。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615行を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

23

TRUNCATE_TABLE_cnt

TRUNCATE TABLE文の実行回数

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとで,TRUNCATE TABLE文を実行した回数が出力されます。

なお,TRUNCATE TABLE文が異常終了した場合は,実行回数に含まれません。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615回を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

24

TRUNCATE_TABLE_total_time

TRUNCATE TABLE文の実行時間(単位:秒)

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,実行したTRUNCATE TABLE文の実行時間が出力されます。

なお,TRUNCATE TABLE文が異常終了した場合も,実行時間にカウントされます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615秒を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

25

PURGE_CHUNK_cnt

PURGE CHUNK文の実行回数

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとで,PURGE CHUNK文を実行した回数が出力されます。

なお,PURGE CHUNK文が異常終了した場合は,実行回数に含まれません。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615回を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

26

PURGE_CHUNK_total_time

PURGE CHUNK文の実行時間(単位:秒)

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,実行したPURGE CHUNK文の実行時間が出力されます。

なお,PURGE CHUNK文が異常終了した場合も,実行時間にカウントされます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615秒を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

27

Hashgrp_area_max_size

ハッシュグループ化領域の最大使用量※7(単位:バイト)

該当するコネクションを確立してからadbstatコマンドを実行するまでの間に,使用量が最も大きい値が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

×

28

Hashgrp_area_get_cnt

ハッシュグループ化領域の確保回数※7

該当するコネクションを確立してから,adbstatコマンドを実行するまでの間に,確保した回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615回を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

29

Hashtbl_area_max_size

ハッシュテーブル領域の最大使用量(単位:バイト)

該当するコネクションを確立してからadbstatコマンドを実行するまでの間に,使用量が最も大きい値が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

×

30

DBbuff_wrktbl_clt_read_cnt

ローカル作業表用バッファへのファイル読み込み回数

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,ファイルが読み込まれた回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • オーバフローした場合,18,446,744,073,709,551,615が出力されます。

×

31

DBbuff_wrktbl_clt_write_cnt

ローカル作業表用バッファからのファイル書き込み回数

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,ファイルに書き込まれた回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • オーバフローした場合,18,446,744,073,709,551,615が出力されます。

×

32

Log_usrbuf_out_cnt

ユーザログバッファの満杯による掃き出し回数

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,掃き出した回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • オーバフローした場合,18,446,744,073,709,551,615が出力されます。

×

33

Log_usrfile_max_size

ユーザログファイルの最大使用量(単位:バイト)

該当するコネクションを確立してからadbstatコマンドを実行するまでの間に,使用量が最も大きい値が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

×

34

DBarea_extension_cnt

DBエリアの自動増分の回数

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,レギュラーファイルのDBエリアファイルで自動増分が実行された回数が出力されます。※8

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • オーバフローした場合,18,446,744,073,709,551,615が出力されます。

×

35

Log_usrfile_write_cnt

ユーザログファイルへの書き込み回数

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,書き込まれた回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • オーバフローした場合,18,446,744,073,709,551,615が出力されます。

×

36

DBbuff_wrktbl_clt_request_fix_cnt

システムで使用する値です。

×

37

DBbuff_wrktbl_clt_pagein_fix_cnt

システムで使用する値です。

×

38

DBbuff_wrktbl_clt_pageout_fix_cnt

システムで使用する値です。

×

39

DBbuff_blk_pagein_cnt

システムで使用する値です。

×

40

DBbuff_blk_pageout_cnt

システムで使用する値です。

×

41

DBbuff_blk_read_cnt

システムで使用する値です。

×

42

DBbuff_blk_write_cnt

システムで使用する値です。

×

43

Directory_send_num

ディレクトリ情報を送信した回数

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,送信した回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • オーバフローした場合,18,446,744,073,709,551,615が出力されます。

×

44

Directory_recv_num

システムで使用する値です。

×

45

Log_send_num

システムで使用する値です。

×

46

Log_recv_num

システムで使用する値です。

×

47

DBbuff_send_num

システムで使用する値です。

×

48

DBbuff_recv_num

システムで使用する値です。

×

49

Node_com_num

ノード間の通信回数

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,通信した回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615回を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

50

Node_com_time

ノード間の通信時間(単位:マイクロ秒)

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,通信した時間が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • 18,446,744,073,709,551,615マイクロ秒を超えると,ラップアラウンドして0に戻ります。

×

51

Log_usrfile_reduced_cnt

ユーザログファイルが初期化容量に縮小された回数

該当するコネクションの稼働情報を最後に出力したあとに,ユーザログファイルが初期化容量に縮小された回数が出力されます。

〔出力形式〕

  • 8バイトの符号なし整数で出力されます。

  • オーバフローした場合,18,446,744,073,709,551,615が出力されます。

×

(凡例)

○:出力される値が囲み文字で囲まれます。

×:出力される値が囲み文字で囲まれません。

注※1

年(YYYY)は4桁で出力されます。月(MM),日(DD),時(hh),分(mm),および秒(ss)は2桁で出力されます。マイクロ秒(nnnnnn)は6桁で出力されます。桁数が足りない場合は,足りない分,左側に0が補われます。△は半角空白を表します。

注※2

「前回の出力日時」として出力される日時を,次の図に示します。

[図データ]

コネクションAおよびコネクションBを確立してから初めてコネクションの稼働情報を出力した場合,「前回の出力日時」には,それぞれのコネクションを確立した日時が出力されます。2回目以降にコネクションの稼働情報を出力すると,「前回の出力日時」には,該当するコネクションの稼働情報を最後に出力した日時が出力されます。

注※3

APからの明示的なトランザクション開始回数だけでなく,HADBサーバの開始時やコマンド実行時に,システムが暗黙的に開始したトランザクションの回数も含まれます。

注※4

COMMIT文またはROLLBACK文の実行による,APからの明示的なトランザクション終了回数だけでなく,次の値も回数に含まれます。

  • 定義系SQL文を実行したときに,暗黙的にコミットされた回数

  • SQLエラーになったときに,暗黙的にロールバックされた回数

  • コマンド実行時に,システムが暗黙的にトランザクションを終了した回数

注※5

検索行数は,HADBサーバでの検索行数になります。そのため,検索結果の一括転送を使用したSQL文でエラーが発生した場合,APがFETCHした行数と異なる値が出力されることがあります。

また,次に示すコマンドの実行時に検索した行数は,検索行数に含まれません。

  • adbarchivechunkコマンド

  • adbexportコマンド

  • adbgetcstコマンド

  • adbidxrebuildコマンド

  • adbmergechunkコマンド

  • adbreorgsystemdataコマンド

注※6

検索結果の一括転送を使用したSQL文でエラーが発生した場合,エラーが発生するまでの更新行数がカウントされます。暗黙的にロールバックされた場合も,更新行数に含まれます。

注※7

ローカルハッシュグループ化処理が適用されると,SQL処理リアルスレッドの本数分,ハッシュグループ化領域が確保されます。また,外への参照列を含む副問合せ内でローカルハッシュグループ化処理が適用された場合,副問合せの外側の行数分,ローカルハッシュグループ化処理が実行されます。したがって,ハッシュグループ化領域は,次の計算式で求められる値の回数だけ確保されます。

外側の問合せの行数×SQL処理リアルスレッド数
注※8

作業表用DBエリアの自動増分の回数は含まれません。作業表用DBエリアで自動増分が発生しているかどうかは,「40.5.1 HADBサーバの統計情報で出力される項目の一覧」の「表40‒4 HADBサーバの統計情報で出力される列」にある項番13のWrktbl_page_use_maxの値を基に判断してください。