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Hitachi Advanced Data Binder AP開発ガイド


19.4.9 a_rdb_SQLExecute()(前処理したSQL文の実行)

〈この項の構成〉

(1) 機能

前処理したSQL文を実行します。実行可能なSQL文を次に示します。

SELECT文に対してa_rdb_SQLExecute()を実行した場合,カーソルがオープンされます。

(2) 形式

signed short a_rdb_SQLExecute
(
  void                          *ConnectionHandle,   /* In */
  void                          *StatementHandle,    /* In */
  void                          *Option              /* In */
)

(3) 引数の説明

ConnectionHandle

コネクションハンドルを指定します。

StatementHandle

文ハンドルを指定します。

Option

NULLを指定します。

(4) 戻り値

  1. a_rdb_SQLExecute()が正常に終了した場合,a_rdb_RC_SQL_SUCCESSまたはa_rdb_RC_SQL_NO_DATAが返却されます。

  2. SQL文の実行には成功したが,サーバメッセージログファイルまたはクライアントメッセージログファイルを格納しているディスクが満杯になった場合,a_rdb_RC_SQL_WARNINGが返却されます。

  3. クライアントメッセージログファイルにメッセージが出力できない場合にエラーが発生したときは,エラー要因コードが返却されます。エラー要因コードについては,「19.8 CLI関数の戻り値」を参照してください。

(5) 留意事項

  1. 次に示す場合,a_rdb_SQLExecute()は実行できません。

    • コネクションが確立されていない場合

    • 無効な文ハンドルを指定した場合

  2. 指定する文ハンドルには,前処理が完了しているSQL文が準備されている必要があります。

  3. 一度オープンしたカーソルを再度オープンする場合は,いったんカーソルをクローズしてから,再度オープンしてください。

  4. a_rdb_SQLFetch()による行の取り出しを実行する場合は,カーソルをオープンしてから行の取り出しを実行してください。

  5. COMMITまたはROLLBACKを実行した場合(暗黙的ロールバックを含む),その時点でオープンしているカーソルはすべてクローズされます。