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Hitachi Advanced Data Binder AP開発ガイド


4.2.1 Windows版のHADBクライアントの場合

ここでは,Windows版のHADBクライアントのインストールおよびアンインストールについて説明します。

HADBクライアントをインストールまたはアンインストールするには,管理者特権が必要です。

〈この項の構成〉

(1) HADBクライアントのインストール

HADBクライアントのインストール手順を次に示します。

手順

  1. HADBクライアントを管理するOSユーザでログインする

  2. HADBクライアントのインストールデータをコピーする

    HADBクライアントのインストールCD-ROMに格納されている次の圧縮ファイル(zip形式ファイル)を,クライアントマシンの任意のフォルダにコピーしてください。この手順の説明では,D:\hadb_cltフォルダにコピーするものとします。

    • 64ビット版のHADBクライアントを使用する場合hitachi_advanced_data_binder_client.zip

    • 32ビット版のHADBクライアントを使用する場合hitachi_advanced_data_binder_client32.zip

    コピー先のフォルダは,パス長が200バイト以内のフォルダにしてください。

    コピー先のフォルダのパス名に使用できる文字については,はじめにの「■このマニュアルで使用する構文要素記号」の〈パス名〉を参照してください。

  3. コピーしたファイルのハッシュ値を取得する

    コマンドプロンプトを起動して,次のコマンドを実行してください。

    • 64ビット版のHADBクライアントを使用する場合

      cd /D D:\hadb_clt
      certutil -hashfile hitachi_advanced_data_binder_client.zip SHA256
    • 32ビット版のHADBクライアントを使用する場合

      cd /D D:\hadb_clt
      certutil -hashfile hitachi_advanced_data_binder_client32.zip SHA256

    下線部分は,手順2.でインストールデータをコピーしたフォルダです。

  4. ハッシュ値を比較する

    手順3.で取得したハッシュ値と,インストールCD-ROMに格納されている次のファイルに記載されているハッシュ値を比較してください。

    • 64ビット版のHADBクライアントを使用する場合adbhashfile_winclt64_sha256.txt

    • 32ビット版のHADBクライアントを使用する場合adbhashfile_winclt32_sha256.txt

    ハッシュ値が同じ場合は,問題ありません。次の手順に進んでください。

    ハッシュ値が異なる場合は,ファイルのコピーが失敗しているおそれがあります。手順2.から作業をし直してください。

  5. 圧縮ファイルを解凍する

    例)hitachi_advanced_data_binder_client.zipを解凍した場合

    D:\hadb_clt\hitachi_advanced_data_binder_client\HADBCLフォルダ下に,HADBクライアントのフォルダおよびファイルが展開されます。

    D:\hadb_clt\hitachi_advanced_data_binder_client\HADBCLフォルダは,圧縮ファイルを解凍したときのデフォルトの解凍先です。

  6. HADBクライアントのバージョン情報を確認する

    解凍先フォルダ下に格納されているreadme.txtファイルを開いてください。

    1行目に記載されているHADBクライアントのバージョン情報を見て,次のどちらかの情報が記載されていることを確認してください。

    • P-2462-C114 vv-rr

    • P-2462-C114 vv-rr-/s

    vv-rrおよびvv-rr-/sは,HADBクライアントのバージョンを示しています。

重要

ODBCドライバを使用する場合,HADBクライアントとODBCドライバのバージョン情報が一致している必要があります。そのため,クライアントディレクトリ下のclient\binフォルダ内に格納されているdllの一部差し替えはしないでください。

■インストール後の作業

インストール後,次の作業を実施してください。

  • 環境変数の設定

    設定する必要がある環境変数については,「4.3.1 Windows版のHADBクライアントの場合」を参照してください。

    なお,環境変数ADBCLTDIRには,クライアントディレクトリの絶対パスを指定します。上記のインストールの手順で説明した例の場合,D:\hadb_clt\hitachi_advanced_data_binder_client\HADBCLがクライアントディレクトリになります。

    クライアントディレクトリとは,1つのクライアントプロセスに関するファイル群を格納したフォルダのことです。

  • レジストリキーの登録

    環境変数の設定後,次のレジストリ登録コマンドを実行してレジストリキーを登録してください。

    64ビット版のHADBクライアントを使用する場合%ADBCLTDIR%\adbreg.reg

    32ビット版のHADBクライアントを使用する場合%ADBCLTDIR%\adbreg32.reg

  • フォルダへの書き込み権限の付与

    HADBクライアント(ODBCドライバを含む)を使用する可能性があるOSユーザに対して,次に示すフォルダへの書き込み権限を与えてください。

    %ADBCLTDIR%\spool

    %ADBODBTRCPATH%

    このフォルダは,64ビット版のHADBクライアントと32ビット版のHADBクライアントで共通です。

  • ウイルス対策ソフトによるスキャン対象の見直し

    HADBクライアントをインストールしたクライアントマシンに,ウイルス対策ソフトがインストールされている場合は,スキャン対象を見直してください。

    ウイルス対策ソフトのスキャン対象に,HADBクライアントが使用するディレクトリやファイルを設定した場合,HADBクライアントが正常に動作しないおそれがあります。そのため,ウイルス対策ソフトのスキャン対象から,クライアントディレクトリを除いてください。

(2) HADBクライアントのアンインストール

HADBクライアントをアンインストールする前に次のことをしてください。

HADBクライアントのアンインストール手順を次に示します。

手順

  1. レジストリキーを削除する

    インストール時に登録したレジストリキーを,次のレジストリ削除コマンドを実行して削除してください。

    • 64ビット版のHADBクライアントを使用している場合%ADBCLTDIR%\adbunreg.reg

    • 32ビット版のHADBクライアントを使用している場合%ADBCLTDIR%\adbunreg32.reg

  2. HADBクライアントのインストール時にコピーしたすべてのフォルダおよびファイルを削除する

    インストール後に作成したフォルダおよびファイルも削除してください。