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Hitachi Advanced Data Binder AP開発ガイド


4.3.1 Windows版のHADBクライアントの場合

Windows版のHADBクライアントで次の表に示す環境変数を設定してください。

表4‒2 環境変数に設定する値

項番

環境変数

設定する値

1

PATH

この環境変数には,次に示すフォルダを追加してください。

64ビット版のHADBクライアントを使用する場合:

  • %ADBCLTDIR%\client\bin

  • %ADBCLTDIR%\vclib

32ビット版のHADBクライアントを使用する場合:

  • %ADBCLTDIR%\client\bin

  • %ADBCLTDIR%\vclib32

この環境変数はシステム環境変数に設定してください。

2

TZ

この環境変数には,HADBクライアントをインストールするマシンのタイムゾーンを設定します。

この環境変数はシステム環境変数に設定してください。

なお,うるう秒対応のタイムゾーンは設定しないでください。

3

ADBCLTDIR

クライアントディレクトリの絶対パスを指定してください。レジストリ登録または削除コマンドを実施する前に,この環境変数を必ず設定しておいてください。

パスのうち,最初の3文字は次の規則に従って設定してください。

  • 1文字目

    ドライブを表す英字

  • 2文字目

    :(コロン)

  • 3文字目

    /(スラッシュ)または\(バックスラッシュ)

4

ADBCLTLANG

この環境変数には,HADBクライアントで使用する文字コードを指定します。HADBサーバで使用する文字コードと同じ文字コードを指定してください。HADBサーバの環境変数ADBLANGで指定した文字コードと同じ文字コードを指定します。

  • HADBサーバでUnicode(UTF-8)を使用する場合

    この環境変数にUTF8を指定してください。

  • HADBサーバでShift-JISを使用する場合

    この環境変数にSJISを指定してください。

5

ADBMSGLOGSIZE

この環境変数には,1ファイル当たりのクライアントメッセージログファイルの最大容量をメガバイト単位で指定します。指定できる範囲は12,000です。

HADBクライアントには,4つのクライアントメッセージログファイルが作成されます。この環境変数を省略した場合,1つ当たりのクライアントメッセージログファイルの最大容量は16メガバイトになります。

なお,1つのクライアントディレクトリから複数のクライアントプロセスを起動する場合,この環境変数の指定値は必ず同じ値を指定してください。異なる値で複数のクライアントプロセスを動作させた場合,クライアントメッセージログファイルが壊れるおそれがあります。

6

ADBODBTRC

HADB ODBCドライバトレース情報を出力するかどうかを指定します。この環境変数には,次のどちらかを指定してください。

  • YES:HADB ODBCドライバトレース情報を出力する場合に指定します。

  • NO:HADB ODBCドライバトレース情報を出力しない場合に指定します。

この環境変数を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,NOが仮定されます。

この環境変数は,ODBCドライバを使用する場合に設定を検討してください。

7

ADBODBTRCSIZE

この環境変数には,HADB ODBCドライバトレースファイルの1ファイル当たりのサイズの上限値(単位:メガバイト)を指定します。321,024の値を指定できます。

この環境変数を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,256が仮定されます。

この環境変数は,ODBCドライバを使用する場合に設定を検討してください。

8

ADBODBTRCPATH

この環境変数には,HADB ODBCドライバトレースファイルを格納するフォルダを絶対パスで指定します。

210バイト以下のパス名を指定してください。

次に示す場合は,環境変数ADBODBTRCYESを指定していても,HADB ODBCドライバトレース情報は出力されません。

  • この環境変数を省略した場合

  • 不正なフォルダを指定した場合

  • 211バイト以上のパス名を指定した場合

この環境変数は,ODBCドライバを使用する場合に設定を検討してください。

9

ADBODBTRCLV

HADB ODBCドライバトレース情報を出力する際のトレースレベルを指定します。この環境変数には,次のどちらかを指定してください。

  • 1:トレースレベル1とする場合に指定します。

  • 2:トレースレベル2とする場合に指定します。

トレースレベルについては,「17.4.1 トレースレベルとは」を参照してください。

この環境変数を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,1が仮定されます。

この環境変数は,ODBCドライバを使用する場合に設定を検討してください。

10

ADBODBAPMODE

この環境変数には,HADB ODBCドライバのアプリケーションモードを指定します。通常,この環境変数を指定する必要はありません。

この環境変数の指定値によってHADB ODBCドライバの処理が変わります。

  • ACCESS:ODBC3.5の規格ではなく,Microsoft Access互換モードで動作します。

    Microsoft Accessを使用してHADBサーバにアクセスする場合に指定します。この環境変数を指定すると,検索結果が#Deletedとなる,エラーが発生するなどの現象を回避できることがあります。

  • NORMAL:通常どおり動作します。

この環境変数を省略した場合,または不正な値を指定した場合は,NORMALが仮定されます。

この環境変数は,ODBCドライバを使用する場合に設定を検討してください。