付録A.3 DBディレクトリの構成
adbinitコマンドを使用してデータベースの初期設定をしたときに作成されるDBディレクトリの構成を次の表に示します。
項番 |
ディレクトリ名およびファイル名 |
説明 |
作成されるタイミング |
削除されるタイミング |
---|---|---|---|---|
1 |
$DBDIR/ADBMST※3 |
マスタディレクトリ用DBエリアファイル |
adbinitコマンド実行時 |
adbinitコマンド実行時(既存のファイルが存在する場合) |
2 |
$DBDIR/ADBDIC※3 |
ディクショナリ用DBエリアファイル |
||
3 |
$DBDIR/ADBSTBL※3 |
システム表用DBエリアファイル |
||
4 |
$DBDIR/ADBWRK |
作業表用DBエリアファイル |
||
5 |
$DBDIR/DBAREA※1,※3 |
データ用DBエリアファイル |
|
|
6 |
$DBDIR/ADBSYS |
システムディレクトリ |
adbinitコマンド実行時 |
adbinitコマンド実行時(既存のディレクトリが存在する場合) |
7 |
$DBDIR/ADBSYS/ADBSLG |
システムログファイル用ディレクトリ |
||
8 |
$DBDIR/ADBSYS/ADBSTS |
ステータスファイル用ディレクトリ |
||
9 |
$DBDIR/ADBSYS/ADBUTL |
コマンドステータスファイル用ディレクトリ |
||
10 |
$DBDIR/ADBWORK |
作業用ディレクトリ |
||
11 |
$DBDIR/SPOOL |
障害情報(コアファイル)の出力先ディレクトリ※2 |
||
12 |
$DBDIR/SPOOL/core.サーバプロセスのプロセスID |
障害情報(コアファイル) |
HADBサーバの異常終了時 |
adbinfosweepコマンド実行時 |
- 注※1
-
adbinitコマンドまたはadbmodareaコマンドで,ユーザが指定した名称になります。
- 注※2
-
サーバ定義adb_core_pathオペランドを指定した場合は,$DBDIR/SPOOLディレクトリ下ではなく,adb_core_pathオペランドに指定したディレクトリ下に,障害情報(コアファイル)が出力されます。
なお,コアファイルの出力がsystemd-coredumpによって制御されている場合,コアファイルは/var/lib/systemd/coredumpディレクトリ下に出力されます。このとき,$DBDIR/SPOOLディレクトリは,トラブルシュートの情報収集時にコアファイル展開用の一時ディレクトリとして使用されます。サーバ定義adb_core_pathオペランドが指定されている場合は,adb_core_pathオペランドに指定したディレクトリがコアファイル展開用の一時ディレクトリになります。
- 注※3
-
クラウドストレージ機能を使用する場合は,$DBDIR下にDBエリアファイルは作成されません。AWS環境の場合は,S3バケット内のS3オブジェクトにこれらのDBエリアのデータが格納されます。Azure環境の場合は,コンテナー内のBLOBにこれらのDBエリアのデータが格納されます。