21.3.4 移行後のAWS環境でのデータベースの再作成
移行後のAWS環境で実施するデータベースの再作成方法について説明します。
(1) HADBユーザの作成および権限の付与
CREATE USER文でHADBユーザを作成して,作成したHADBユーザにGRANT文で権限を付与してください。
「21.3.2 移行前の準備作業」の「(1) 全HADBユーザの情報の取得」で取得した全HADBユーザの情報を使用して,HADBユーザを作成して権限を付与します。
HADBユーザを作成して権限を付与する際の注意事項,およびHADBユーザの作成と権限を付与するSQL文の例については,「17.4.1 HADBユーザの作成および権限の付与」を参照してください。
(2) 表およびインデクスの再作成
移行前のシステムで定義していた表およびインデクスを再定義し,表にデータをインポートしてください。また,表に対するアクセス権限も付与してください。手順を次に示します。
手順
次の1.~3.および5.の操作方法については,「17.4.2 表およびインデクスの再作成」の手順の1.~3.および5.の操作方法を参照してください。
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表およびインデクスを再定義する
表およびインデクスを再定義する際は,「21.3.2 移行前の準備作業」の「(2) 表およびインデクスの定義情報の取得」で取得した情報を使用してください。
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ビュー表を再定義する
ビュー表を再定義する際は,「21.3.2 移行前の準備作業」の「(2) 表およびインデクスの定義情報の取得」で取得した,ビュー表の定義情報を使用してください。
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表に対するアクセス権限を付与する
アクセス権限を付与する際は,「21.3.2 移行前の準備作業」の「(2) 表およびインデクスの定義情報の取得」で取得した,表に対するアクセス権限の情報を使用してください。
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表にデータをインポートする
adbimportコマンドを実行して,表にデータをインポートしてください。
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マルチチャンク表にデータをインポートする場合
「21.3.2 移行前の準備作業」の「(3) 表のデータのエクスポート」でエクスポートしたデータを入力データファイルにして,バックグラウンドインポートを実行してください。
なお,初回のデータインポートの際は,作成モードでデータインポートを実行してください。手順については,「11.1.10 実表にデータを格納する方法(データインポート)」および「11.4.2 マルチチャンク表にデータを格納する方法(バックグラウンドインポート)」を参照してください。
- 重要
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「21.3.2 移行前の準備作業」の「(3) 表のデータのエクスポート」で取得した,チャンクコメントおよびチャンクの状態に合わせてオプションを指定してください。
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カレントチャンクは,いちばん最後にインポートしてください。「21.3.2 移行前の準備作業」の「(3) 表のデータのエクスポート」でカレントチャンクを調べています。
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マルチチャンク表ではない表にデータをインポートする場合
「21.3.2 移行前の準備作業」の「(3) 表のデータのエクスポート」でエクスポートしたデータを入力データファイルにして,adbimportコマンドを実行してください。
- メモ
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この作業は,データベース管理の担当者が実施してください。表の所有者と同じ認可識別子のHADBユーザを使用してデータをインポートしてください。
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コスト情報を収集する
コスト情報を収集する際は,「21.3.2 移行前の準備作業」の「(2) 表およびインデクスの定義情報の取得」で取得した,コスト情報を収集している表の一覧を使用してください。
(3) 監査証跡機能の環境設定
移行前のシステムで監査証跡機能を使用していた場合は,「12.2 監査証跡機能の環境設定」を参照して,監査証跡機能の環境設定をしてください。
環境設定をする際,「21.3.2 移行前の準備作業」の「(4) 監査証跡機能に関する情報の取得」で取得した監査証跡に関する情報を使用してください。監査対象を定義していた場合は,監査対象の定義が必要です。監査対象を定義していない場合は,監査対象の定義は不要です。監査対象の定義方法については,「12.2.7 監査対象の定義」を参照してください。
(4) HADBユーザのユーザ認証方式とパスワードの変更
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HADBユーザのユーザ認証方式の変更
この時点では,全HADBユーザのユーザ認証方式がデータベース認証になっています。
「21.3.2 移行前の準備作業」の「(1) 全HADBユーザの情報の取得」で取得した情報を参照してください。AUTHENTICATION_TYPE列に'PAM'が表示されているHADBユーザは,PAM認証を使用しています。このHADBユーザのユーザ認証方式をPAM認証に変更してください。ユーザ認証方式の変更方法については,「11.6.4 HADBユーザのユーザ認証方式を変更する方法」を参照してください。
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HADBユーザのパスワードの変更
「21.3.2 移行前の準備作業」の「(1) 全HADBユーザの情報の取得」で取得した情報を参照してください。AUTHENTICATION_TYPE列に'DB'が表示されているHADBユーザは,データベース認証を使用しています。このHADBユーザを使用する人に,HADBユーザの認可識別子と設定済みのパスワードを知らせてください。そして,このHADBユーザを使用する人が,HADBユーザのパスワードを変更してください。パスワードの変更方法については,「11.6.2 HADBユーザのパスワードを変更する方法」を参照してください。