18.13 システムログの運用(マルチノード機能の使用時)
マルチノード機能を使用している場合,システムログファイルは全ノードで1つだけ存在し,プライマリノードのHADBサーバが管理しています。プライマリノードのHADBサーバは,各ノードのHADBサーバの操作履歴情報,およびデータベースの更新履歴情報をシステムログとして,システムログファイルに出力します。
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HAモニタありのマルチノード構成の場合
システムログファイルは,プライマリノードのDBディレクトリ下のADBSYS/ADBSLGディレクトリにマウントしているファイルシステム内に作成されます。
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HAモニタなしのマルチノード構成の場合
システムログファイルは,プライマリノードのノードローカルのファイルシステム内に作成されたDBディレクトリ下($DBDIR/ADBSYS/ADBSLG)に作成されます。
システムログについては,「2.11.1 再開始による回復処理の流れ」の「(2) システムログ」を参照してください。
- ■プライマリノードの切り替えが発生した場合
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切り替え前のプライマリノードのHADBサーバが管理していたシステムログを,新しくプライマリノードになるHADBサーバが引き継ぎます。新しくプライマリノードになるHADBサーバが,引き継いだシステムログを使用して,プライマリノードで実行されていた更新処理に対する回復処理(ロールバック)を行います。
プライマリノードの切り替えが発生した場合,システムログが格納されているファイルシステムは,切り替え前のプライマリノードからアンマウントされます。そのあと,新たなプライマリノードのDBディレクトリ下のADBSYSディレクトリにマウントされます。これらのアンマウントおよびマウント処理は,HAモニタが自動的に実行します。