18.12.6 アーカイブマルチチャンク表の運用(マルチノード機能の使用時)
ここでは,マルチノード機能を使用している場合の,アーカイブマルチチャンク表の運用について説明します。
マルチノード機能を使用している場合,アーカイブマルチチャンク表の運用のうち,次の運用項目ではマルチノード機能特有の運用が必要となります。
-
アーカイブディレクトリを設定する方法
-
チャンクをアーカイブする方法
-
チャンクをアンアーカイブする方法
上記以外については,マルチノード機能を使用しない場合と同じです。「11.4 マルチチャンク表の運用」を参照してください。
(1) アーカイブディレクトリを設定する方法
すべてのノードから,同一の絶対パスでアーカイブディレクトリを参照できるようにしてください。
例えば,分散ファイルシステムの一つであるNFSを使用する場合は,次の手順でアーカイブディレクトリを準備します。
- 手順
-
-
NFSサーバを用意し,NFSサーバ上でアーカイブディレクトリを作成してください。
-
手順の1.で作成したアーカイブディレクトリをエクスポートしてください。
この操作は,NFSサーバで実行します。
-
手順の2.でエクスポートしたディレクトリを,全ノードで同じパスとなるようにマウントしてください。
この操作は,全ノードで実行します。
-
NFSを使用したシステム構成例を次の図に示します。
- 注
-
上記は,HAモニタありのマルチノード構成のシステム構成例です。HAモニタなしのマルチノード構成の場合は,セカンダリノードをワーカーノードに読み替えてください。
(2) チャンクをアーカイブする方法
マルチノード機能を使用している場合,チャンクをアーカイブするadbarchivechunkコマンドを実行できるノードはプライマリノードだけです。セカンダリノードおよびワーカーノードでは,adbarchivechunkコマンドを実行できません。
adbarchivechunkコマンドについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスのadbarchivechunk(チャンクのアーカイブ)を参照してください。
(3) チャンクをアンアーカイブする方法
マルチノード機能を使用している場合,チャンクをアンアーカイブするadbunarchivechunkコマンドを実行できるノードはプライマリノードだけです。セカンダリノードおよびワーカーノードでは,adbunarchivechunkコマンドを実行できません。
adbunarchivechunkコマンドについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスのadbunarchivechunk(チャンクのアンアーカイブ)を参照してください。