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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


16.3.3 DBエリアファイル以外のファイルの容量増加が原因の場合

DBディレクトリ下に格納されているDBエリアファイル以外のファイルの容量が増加し,ファイルを格納するディスクの空き容量が少なくなった場合の対処方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) DBディレクトリ下の実体ファイルが原因の場合

DBディレクトリの格納場所を,容量の大きな別のディスクに変更してください。変更方法を次に示します。

変更方法
  1. HADBサーバを終了する

    adbstopコマンドを実行してHADBサーバを終了します。

  2. DBディレクトリ下のファイルをコピーする

    OSのcpコマンドを実行して,DBディレクトリ下にあるすべてのファイルを,容量の大きな別のディスクにコピーします。

  3. サーバ定義のadb_db_pathオペランドを変更する

    adb_db_pathオペランドに,コピー先のDBディレクトリパスを絶対パス名で指定します。サーバ定義ファイルは,サーバディレクトリ下($ADBDIR/conf)に格納されているserver.defファイルです。テキストエディタで開き,編集してください。

  4. HADBサーバを開始する

    adbstartコマンドを実行してHADBサーバを開始します。

(2) シンボリックリンクしているファイルが原因の場合

DBディレクトリ下のシンボリックリンクしているファイルの格納場所を,容量の大きな別のディスクに変更してください。そのあとで,シンボリックリンクのリンク先を変更してください。変更方法を次に示します。

変更方法
  1. HADBサーバを終了する

    adbstopコマンドを実行してHADBサーバを終了します。

  2. リンク先のファイルをコピーする

    OSのcpコマンドを実行して,リンク先にあるすべてのファイルを,容量の大きな別のディスクにコピーします。

  3. シンボリックリンクを変更する

    OSのlnコマンドを実行して,容量の大きな別のディスクにシンボリックリンクのリンク先を変更します。

  4. HADBサーバを開始する

    adbstartコマンドを実行してHADBサーバを開始します。

(3) 統計ログファイルの容量増加が原因の場合

統計ログファイルの出力先を,容量の大きな別のディスクに変更してください。変更方法を次に示します。

変更方法
  1. HADBサーバを正常終了する

    adbstopコマンドを実行してHADBサーバを正常終了します。

  2. 統計ログファイルの出力先を変更する

    adb_sta_log_pathオペランドで,統計ログファイルの出力先ディレクトリを指定します。容量の大きな別のディスクに対して,統計ログファイルが出力されるようにしてください。

    サーバ定義adb_sta_log_pathオペランドについては,「7.2.8 統計情報に関するオペランド(set形式)」のadb_sta_log_pathオペランドを参照してください。

    サーバ定義ファイルは,サーバディレクトリ下($ADBDIR/conf)に格納されているserver.defファイルです。テキストエディタで開き,編集してください。

  3. HADBサーバを正常開始する

    adbstartコマンドを実行してHADBサーバを正常開始します。

統計ログファイルの出力先を変更した場合,変更前の出力先に,古い統計ログファイルが残ります。古い統計ログファイルが不要な場合は,手動で削除する必要があります。統計ログファイルの削除方法については,「10.10.5 統計ログファイルの運用」の「(4) 統計ログファイルを削除する場合」を参照してください。