14.4.3 ローカル作業表用バッファの見直しによるメモリ使用量の削減
SQLトレース情報に出力された「アクセスパスの統計情報」を確認することで,ローカル作業表用バッファのページ数を見直す方法について説明します。
ローカル作業表用バッファのページ数を見直すことで,メモリ使用量を削減できることがあります。
手順
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アクセスパスの統計情報を確認する
SQLトレース情報に出力された「アクセスパスの統計情報」を確認してください。アクセスパスの統計情報に出力された「データアクセス情報」のうち,次に示す出力項目を確認してください。
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Data_dbbuff_wrktbl_clt_write_cnt(ローカル作業表用バッファからファイルへの書き込み回数)
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Data_wrktbl_page_use_max(割り当てた作業表のページ数のうち,最も大きいページ数)
出力項目の値を確認したら,手順2.に進んでください。
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オペランドの指定値を確認する
次に示すオペランドの指定値を確認してください。
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adb_sql_exe_max_rthd_num
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adb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_num
各オペランドの指定値を確認したら,手順3.に進んでください。
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ローカル作業表用バッファの見直しが必要かどうかを確認する
確認した値を基に,次に示す計算式を求めてください。
計算式(ローカル作業表用バッファの見直しが必要かどうかの確認)
上記の計算式を満たす場合,確保しているローカル作業表用バッファのページ数が,実際に必要なページ数よりも多いおそれがあります。この場合,手順4.に進んでください。
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クライアント定義を変更する
該当するコネクションのクライアント定義のadb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_numオペランドの指定値を,次に示す計算式で求めた値に変更してください。
計算式(adb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_numオペランドの値)
上記の計算式で求めた値に,該当するコネクションのクライアント定義のadb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_numオペランドの指定値を変更すると,処理性能に影響を与えることなく,メモリ使用量を削減することができます。
クライアント定義を変更する場合は,マニュアルHADB AP開発ガイドのクライアント定義変更時の注意事項で説明している手順に従ってクライアント定義を変更してください。
- メモ
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クライアント定義のadb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_numオペランドについては,マニュアルHADB AP開発ガイドの性能に関するオペランドを参照してください。