14.1.8 ユーザログファイルの初期化容量の拡張
ここでは,サーバ定義のadb_log_usrfile_sizeオペランドの見直しによる処理性能の向上について説明します。
ユーザログの増加によってユーザログファイルの容量が初期化した容量を超えた場合,ユーザログファイルは自動的に拡張されます。ユーザログファイルの拡張処理は,更新性能への影響が大きいため,ユーザログファイルの初期化容量が適切かどうかを確認してください。
手順
-
ユーザログファイルの最大使用量を確認する
adbstatコマンドを実行して出力される情報のうち,次に示す情報を確認してください。
-
Log_usrfile_max_size(ユーザログファイルの最大使用量)
- メモ
-
adbstatコマンドについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスのadbstat(HADBサーバの統計解析)を参照してください。
-
-
adb_log_usrfile_sizeオペランドの指定値を見直す
手順1.で確認したLog_usrfile_max_sizeに出力された値が,サーバ定義のadb_log_usrfile_sizeオペランドのユーザログファイルの初期化容量の指定値よりも大きい場合,ユーザログファイルの拡張が発生しています。この場合,adb_log_usrfile_sizeオペランドのユーザログファイルの初期化容量を,Log_usrfile_max_sizeに出力された値を目安に大きくしてください。ユーザログファイルの初期化容量を大きくすることで,更新処理時にユーザログファイルの拡張が発生しなくなります。
- 重要
-
ユーザログファイルの初期化容量を大きくする場合,「6.12 システムログファイルの容量見積もり」を参照して,再見積もりをしてください。
-
HADBサーバを終了する
adbstopコマンドを実行して,HADBサーバを終了してください。
-
サーバ定義を変更する
サーバ定義のadb_log_usrfile_sizeオペランドのユーザログファイルの初期化容量の指定値を大きくしてください。
-
HADBサーバを開始する
adbstartコマンドを実行して,HADBサーバを開始してください。
- メモ
-
サーバ定義のadb_log_usrfile_sizeオペランドについては,「7.2.3 システムログに関するオペランド(set形式)」のadb_log_usrfile_sizeオペランドを参照してください。