12.2.6 監査証跡機能の有効化
監査証跡機能を有効にする方法について説明します。
監査証跡機能を有効にする場合,adbaudittrailコマンドを実行する必要があります。監査管理権限を持っているHADBユーザが,--startオプションを指定してadbaudittrailコマンドを実行してください。
また,監査証跡機能を有効にする際,--write-errorオプションによって,監査証跡ファイルに監査証跡を書き込めなくなったときの処理方式を指定できます。「12.1.7 監査証跡ファイルへの書き込みに失敗した場合の処理方式の検討」で検討した結果に従って,--write-errorオプションを指定してください。
- ■--write-errorオプションにDOWNを指定する場合
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--write-errorオプションにDOWNを指定すると,監査証跡ファイルに監査証跡を書き込めない場合,HADBサーバを停止します。
指定例を次に示します。
adbaudittrail -u ADBAUDITADMIN -p '#HelloHADB_ADMIN' --start --write-error DOWN
- ■--write-errorオプションにFAILSOFTを指定する場合
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--write-errorオプションにFAILSOFTを指定すると,監査証跡ファイルに監査証跡を書き込めない場合でも,HADBサーバを停止しません。監査証跡ファイルに書き込めなかった監査証跡は破棄されますが,HADBサーバは動作を継続します。
指定例を次に示します。
adbaudittrail -u ADBAUDITADMIN -p '#HelloHADB_ADMIN' --start --write-error FAILSOFT
- メモ
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adbaudittrailコマンドについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスのadbaudittrail(監査証跡機能の管理)を参照してください。