11.11.3 データ用DBエリアを拡張する方法(データ用DBエリアファイルの追加)
ここでは,adbmodareaコマンドを使用して,既存のデータ用DBエリアを拡張する方法について説明します。adbmodareaコマンドについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスのadbmodarea(DBエリアの追加・変更)を参照してください。
新たにデータ用DBエリアファイルを追加して,既存のデータ用DBエリアの容量を拡張したい場合に,adbmodareaコマンドを実行してください。データ用DBエリアの拡張について,次の図に示します。
データ用DBエリアを拡張する場合の指定例を次に示します。HADB管理者が実行してください。
- ■指定例
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データ用DBエリアを拡張します。
adbmodarea /HADB/server/conf/adbmodarea.opt
adbmodareaコマンドを実行する場合,DBエリア追加・変更オプションのadbexpandareaオペランドを指定したDBエリア追加・変更オプションファイルを作成する必要があります。
DBエリア追加・変更オプションのadbexpandareaオペランドについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスのadbmodarea(DBエリアの追加・変更)のadbmodareaコマンドの指定形式を参照してください。
- ■クラウドストレージ機能を使用している場合
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データ用DBエリアを拡張した場合,S3バケット内またはコンテナー内に約1ペタバイトの新たな領域(仮想DBエリアファイル)が追加されます。クラウドストレージ機能使用時のデータ用DBエリアの拡張の概要を次の図に示します。
図11‒42 クラウドストレージ機能使用時のデータ用DBエリアの拡張の概要 - 重要
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データ用DBエリアを拡張した場合,HADBサーバの開始,adbdbstatusコマンドの実行,およびチャンクの更新または削除などの各種の処理時間が長くなるおそれがあります。そのため,データ用DBエリアの拡張は,データ用DBエリアの容量不足の発生が確実な場合に限り実行するようにしてください。