10.11.5 SQLトレース情報を出力するための準備
SQLトレース情報を出力する前に,次のことを実施してください。
- 〈この項の構成〉
(1) ディスク容量を確認する
SQLトレース情報は,SQLトレースファイルに出力されます。1個当たりのSQLトレースファイルの最大容量は,サーバ定義のadb_sql_trc_txtfile_sizeオペランドで指定します(デフォルト値は256メガバイト)。SQLトレースファイルは最大8個作成されるので,ディスク容量に問題がないかを確認してください。
(2) サーバ定義を指定する
SQLトレース情報を出力するかどうかは,サーバ定義のadb_sql_trc_outオペランドで指定します。デフォルト値はY(SQLトレース情報を出力する)です。
SQLトレース情報は,トラブルシュートやチューニングの際に有用となる情報のため,基本的にはすべてのSQLトレース情報を取得することを推奨します。ただし,SQLトレース情報を出力する場合,SQLトレース情報がファイルに出力される分,SQL文の処理性能に影響を与えることがあります。また,出力される情報量が多いほど,処理性能に与える影響も大きくなる可能性があります。SQL文の処理性能に与える影響が大きい場合は,次のサーバ定義のオペランドで,SQLトレース情報の出力量を削減することができます。
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adb_sql_trc_param
?パラメタの情報を出力するかどうかを選択するオペランドです。デフォルト値はY(?パラメタの情報を出力する)です。
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adb_sql_trc_accesspath
アクセスパス情報およびアクセスパスの統計情報を出力するかどうかを選択するオペランドです。デフォルト値はY(アクセスパス情報およびアクセスパスの統計情報を出力する)です。
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adb_sql_trc_level
SQLトレース情報を出力する単位を指定するオペランドです。デフォルト値はSQL(SQLトレース情報をSQL文単位で出力する)です。
- メモ
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HADBサーバの開始後にSQLトレース情報の出力を停止したり,出力するSQLトレース情報を変更したりすることがadbchgsqltrcコマンドでできます。