10.3.2 バックアップからの回復方法
ここでは,取得したバックアップからデータベースを回復する手順について説明します。
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HADBサーバを終了する
バックアップから回復する場合,HADBサーバを終了する必要があります。次に示すコマンドを実行して,HADBサーバを終了してください。
adbstop
- 重要
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バックアップから回復する前に,必ずHADBサーバを終了してください。HADBサーバの稼働中にバックアップから回復した場合,データベースの整合性が取れなくなり,HADBサーバはその後の動作を保証できません。
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HADBサーバの終了モードが異常終了および強制終了でも,HADBサーバが終了していれば,バックアップから回復できます。
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バックアップから回復する
取得したバックアップから,データベースを回復します。「10.3.1 バックアップの取得方法」の「(2) バックアップを取得する手順」の手順5. データベースのバックアップを取得するで取得したすべてのファイルを,対象のディレクトリ下に格納し直してください。
格納し直すファイルにシンボリックリンクファイルが含まれている場合は,リンク先のファイルおよびブロックスペシャルファイルも回復してください。また,格納し直すファイルはスパースファイルにしないでください。
- 重要
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バックアップから回復する場合,バックアップを取得したすべてのファイルを必ず格納し直してください。一部のファイルだけを格納し直した場合,データベースの整合性が取れなくなり,その後の動作を保証できません。
また,バックアップから回復する際,バックアップを取得したファイル以外のファイルを格納しないでください。対象のディレクトリ下のファイルを,バックアップを取得したファイル以外のファイルで上書きした場合,データベースの整合性が取れなくなり,その後の動作を保証できません。
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作業表用DBエリアにブロックスペシャルファイルを指定している場合は,DBエリアを回復したあとに,サーバ定義adb_blk_path_wrkオペランドを指定してからHADBサーバを開始してください。サーバ定義adb_blk_path_wrkオペランドについては,「7.2.1 システム構成に関するオペランド(set形式)」のadb_blk_path_wrkオペランドを参照してください。
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HADBサーバを開始する
取得したバックアップからデータベースを回復したら,HADBサーバを開始します。次に示すコマンドを実行して,HADBサーバを開始してください。
adbstart
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HADBサーバの状態を確認する
HADBサーバを開始したら,HADBサーバの稼働モードが通常モードになっているかどうかを確認します。次に示すコマンドを実行して,HADBサーバの状態を確認してください。
adbls -d srv
実行結果のSTATUSの項目を確認してください。STATUSがACTIVEになっていれば,稼働モードが通常モードになっています。STATUSがQUIESCEの場合は,稼働モードが静止モードになっています。adbchgsrvmode --normalコマンドを実行して,稼働モードを通常モードにしてください。
なお,ディスク障害などのトラブルが発生し,サーバディレクトリまたはクライアントディレクトリを回復する場合は,「16.4.2 サーバディレクトリの回復」または「16.4.3 クライアントディレクトリの回復」を参照してください。