9.4.2 認可識別子の指定規則
認可識別子の指定規則を次に示します。
-
認可識別子に使用できる文字は,半角の英大文字,半角の英小文字,半角の数字,\(バックスラッシュ),#,および@です。
-
認可識別子に英小文字を使用する場合は,認可識別子を二重引用符(")で囲んで指定してください。
(例)CREATE USER "ADBuser02" …
二重引用符で囲まないと,英小文字は英大文字と見なされます。例えば,「-u ADBuser02」と指定した場合,「-u ADBUSER02」と指定したと見なされます。
-
認可識別子は名前として指定するため,二重引用符(")で囲んで指定することを推奨します。
-
ALL,HADB,MASTER,およびPUBLICは認可識別子に指定できません。
-
認可識別子は100文字(100バイト)まで指定できます。
-
認可識別子の指定規則の詳細については,マニュアルHADB SQLリファレンスの基本項目のSQLの記述規則の名前の指定を参照してください。
- ■コマンドの-uオプションに認可識別子を指定する場合の規則
-
コマンドの-uオプションに認可識別子を指定する場合,次の規則があります。
-
認可識別子に英小文字が含まれている場合
英小文字が含まれる認可識別子を指定する場合は,認可識別子を\"(バックスラッシュと二重引用符)で囲むか,または二重引用符(")で囲み,さらにアポストロフィ(')で囲む必要があります。
(例)
-u \"ADBuser02\"
-u '"ADBuser02"'
上記のように指定しないと,認可識別子の文字列はすべて英大文字として見なされます。例えば,「-u ADBuser02」と指定した場合,「-u ADBUSER02」と指定したと見なされます。
-
認可識別子に\が含まれている場合
\はシェルが別の意味で使用している特殊文字のため,認可識別子に\が含まれている場合は,\の前にエスケープ文字を指定してください。
(例)
・認可識別子にADBUSER\01を指定する場合:-u ADBUSER\\01
・認可識別子にADBuser\01を指定する場合:-u \"ADBuser\\01\"
上記の例では,エスケープ文字として\を指定しています。
-