Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


8.7 HADBサーバのバージョンダウン(旧バージョンに戻す方法)

ここでは,HADBサーバをバージョンアップしたあとで,バージョンアップ前のバージョン(旧バージョン)に戻したい場合について説明します(HADBサーバをバージョンダウンする方法について説明します)。

なお,バージョンアップ後の新機能は,旧バージョンのHADBサーバでは使用できません。

重要
  • バージョンアップに失敗したために,旧バージョンに戻す必要がある場合は,「8.6.4 バージョンアップに失敗した場合の対処方法」を参照してください。

  • インストールデータに関する注意事項があります。HADBサーバをバージョンダウンする前に,「8.2 インストール」の注意事項を参照してください。

  • HADBサーバをバージョンダウンした場合,HADBクライアントもバージョンダウンしてください。HADBクライアントのバージョンダウン方法については,マニュアルHADB AP開発ガイドHADBクライアントのバージョンダウン(旧バージョンに戻す方法)を参照してください。

  • クラウドストレージ機能を使用している場合は,HADBサーバをバージョンダウンする前に,キャッシュファイルの格納先ディレクトリ内の全ファイルを削除してください。

バージョンダウンの方法は,バージョンアップの前にデータベースのフルバックアップを取得していたかどうかで異なります。データベースのフルバックアップの取得有無によるバージョンダウンの方法について,次の表に示します。

表8‒32 HADBサーバのバージョンダウンの方法

項番

データベースのフルバックアップの取得有無

バージョンダウンの方法

1

旧バージョンのデータベースのバックアップを使用して,バージョンダウンを行います。

詳細については,「8.7.1 旧バージョンのデータベースのバックアップを使用する場合」を参照してください。

2

×

旧バージョンのデータベースのバックアップを取得していないため,旧バージョンのHADBサーバでデータベースを再構築します。

詳細については,「8.7.2 旧バージョンでデータベースを再構築する場合」を参照してください。

(凡例)

○:フルバックアップを取得しています。

×:フルバックアップを取得していません。

メモ

データベースのバックアップの詳細については,「10.3 データベースのバックアップ」を参照してください。なお,マルチノード機能を使用している場合は,「18.9 データベースのバックアップ(マルチノード機能の使用時)」を参照してください。また,コールドスタンバイ構成の場合は,「19.6 データベースのバックアップ(コールドスタンバイ構成の場合)」を参照してください。

〈この節の構成〉