7.2.7 インデクスに関するオペランド(set形式)
- [45] adb_sql_opt_col_bidx_sel_mode = {DEFAULT|LIMITED}
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コスト情報を収集していないカラムストア表のB-treeインデクスの選択規則を指定するオペランドです。
通常,このオペランドを指定する必要はありません。コスト情報を収集していないカラムストア表のB-treeインデクスの選択規則を変更したい場合に,このオペランドにLIMITEDを指定することを検討してください。
- メモ
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コスト情報を収集しているカラムストア表のB-treeインデクスの選択には,このオペランドの指定は影響を及ぼしません。
- DEFAULT:
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コスト情報を収集していないカラムストア表のB-treeインデクスの選択規則を,コスト情報を収集していないローストア表の検索時に使用するB-treeインデクスの選択規則と同じにします。B-treeインデクスの選択規則については,マニュアルHADB AP開発ガイドのインデクスの優先順位と選択規則を参照してください。
- LIMITED:
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コスト情報を収集していないカラムストア表のB-treeインデクスの選択規則を,DEFAULTを指定したときと変更します。LIMITEDを指定すると,マニュアルHADB AP開発ガイドのSQL文の実行時に使用されるB-treeインデクスおよびテキストインデクスの重要に記載されている条件に該当する場合にB-treeインデクスが使用されます。
- [マルチノード機能]
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マルチノード機能を使用する場合は,全ノードのHADBサーバでこのオペランドの指定値を同じにすることを推奨します。各ノードでこのオペランドの指定値が異なる場合,SQL文を実行するノードごとに異なるアクセスパスになるおそれがあります。
- [46] adb_sql_rngidx_preread ={ALL|NO|レンジインデクス名〔,レンジインデクス名〕…}
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HADBサーバの開始時に一括先読みするレンジインデクスを指定します。レンジインデクスの一括先読みについては,「5.5.3 レンジインデクスの一括先読み」を参照してください。
- ALL:
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全レンジインデクスを一括先読みします。
- NO:
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レンジインデクスの一括先読みを行いません。
- レンジインデクス名:
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〜〈文字列〉((1〜205バイト))
一括先読みするレンジインデクスを指定します。レンジインデクス名は8,192個まで指定できます。レンジインデクスの指定順に一括先読みされます。
- 重要
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レンジインデクス名は,「スキーマ名.インデクス識別子」の形式で指定してください。スキーマ名を省略することはできません。
(例)\"ADBUSER01\".\"RINDX01\"
留意事項を次に示します。
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レンジインデクスを一括先読みするには,adbbuffオペランドの-aオプション(レンジインデクス専用のグローバルバッファのページ数)の指定が必要です。そのため,一括先読み対象となるレンジインデクスを格納しているDBエリアにグローバルバッファを割り当てる際は,必ず-aオプションを指定してください。
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レンジインデクスを一括先読みする際,1回のページ要求で,複数のページを読み込みます。そのため,adbstatコマンドを実行して出力される「グローバルバッファの統計情報」のうち,次に示す2つの情報が一致しないことがあります。
・DBbuff_page_rng_request_cnt(レンジインデクスバッファのページ要求回数)
・DBbuff_page_rng_pagein_cnt(レンジインデクスバッファのページイン回数)
adbstatコマンドについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスのadbstat(HADBサーバの統計解析)を参照してください。
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レンジインデクスの一括先読み中にadbbuffオペランドの-aオプションで指定したページが満杯になった場合,一部のレンジインデクスだけが読み込まれた状態になります。
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未完状態のレンジインデクスは一括先読みされません。
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指定したレンジインデクス名に構文的な誤りなどがある場合,そのレンジインデクスは一括先読みされません。そのほかのレンジインデクスについては,一括先読みされます。