6.13 アーカイブディレクトリの容量見積もり
ここでは,アーカイブディレクトリの容量の求め方について説明します。アーカイブディレクトリの容量は,アーカイブマルチチャンク表を定義する場合に求める必要があります。
アーカイブディレクトリの容量(ARCVDIRSIZE)については,次に示す計算式から求めてください。
計算式(単位:ギガバイト)
変数の説明
- tbl_num_in_arcvdir
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対象のアーカイブディレクトリを使用するアーカイブマルチチャンク表の数(単位:個)
対象のアーカイブディレクトリを,CREATE TABLE文のチャンクアーカイブ指定のARCHIVEDIRに指定して,定義したアーカイブマルチチャンク表の数を代入してください。
- ALLARCVCHKSIZE(i)
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i番目のアーカイブマルチチャンク表にある,アーカイブ状態のチャンクすべての容量を合計した値
変数ALLARCVCHKSIZE(アーカイブマルチチャンク表にある,アーカイブ状態のチャンクすべての容量)については,次に示す計算式から求めてください。
計算式(単位:ギガバイト)
- arcvchk_num_in_tbl
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アーカイブマルチチャンク表にある,アーカイブ状態のチャンク数を合計した値(単位:個)
- ARCVCHKSIZE(i)
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アーカイブマルチチャンク表にある,i番目のアーカイブ状態のチャンクの容量
変数ARCVCHKSIZE(アーカイブ状態のチャンクの容量)については,次に示す計算式から求めてください。
計算式(単位:ギガバイト)
- chunk_data
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チャンクに格納される入力データの容量(単位:ギガバイト)
- compression_rate
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チャンクに格納される入力データの圧縮率
変数compression_rateについては,入力データの一部を使用して,次に示す手順で求めてください。
手順
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アーカイブマルチチャンク表を定義する
アーカイブマルチチャンク表を定義する方法については,マニュアルHADB SQLリファレンスの定義系SQLのCREATE TABLE(表の定義)を参照してください。
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adbimportコマンドに-bオプションを指定して,入力データの一部をアーカイブマルチチャンク表に格納する
adbimportコマンドについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスのadbimport(データのインポート)を参照してください。
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手順2.で作成したチャンクの容量をadbdbstatusコマンドで確認する
adbdbstatusコマンドに-d usedオプションと-c tableオプションを指定して,「DBエリア,表とインデクスの使用量情報」を出力してください。出力項目の値を基に,「手順2.で作成したチャンクの容量」を次に示す計算式から求めてください。
計算式
adbdbstatusコマンドについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスのadbdbstatus(データベースの状態解析)を参照してください。
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手順2.で作成したチャンクをadbarchivechunkコマンドでアーカイブ状態にする
adbarchivechunkコマンドについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスのadbarchivechunk(チャンクのアーカイブ)を参照してください。
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手順4.でアーカイブ状態にしたチャンクの容量をadbdbstatusコマンドで確認する
adbdbstatusコマンドに-d usedオプションと-c archivechunkオプションを指定して,「アーカイブ状態のチャンクの使用量情報」を出力してください。出力項目の「Archive_file_size」の値を確認して,アーカイブ状態にしたチャンクの容量を確認してください。
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手順3.と手順5.で確認したチャンクの容量を使用して圧縮率を求める
次に示す計算式で求めてください。
計算式
- after_comp_somedata
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手順5.で確認したチャンクの容量(単位:バイト)
adbarchivechunkコマンドでアーカイブ状態にしたチャンクの容量です。アーカイブ状態のチャンクのため,入力データが圧縮されています。
- before_comp_somedata
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手順3.で確認したチャンクの容量(単位:バイト)
adbarchivechunkコマンドでアーカイブ状態にする前のチャンクの容量です。アーカイブ状態ではないチャンクのため,入力データは圧縮されていません。
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