6.6 障害情報(コアファイル)の容量見積もり
ここでは,障害情報(コアファイル)の容量を見積もる方法について説明します。
障害情報(コアファイル)の容量は,次に示す計算式から求めてください。
- 計算式(単位:キロバイト)
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障害情報(コアファイル)の容量= adb_core_size+sysd_core_size
変数の説明
- adb_core_size
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次のどちらかのコアファイルのサイズです(単位:キロバイト)。この変数には,2,097,152を代入してください。
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サーバ定義のadb_core_pathオペランドに指定したディレクトリ下に格納されるコアファイル
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$DBDIR/SPOOLディレクトリ下に格納されるコアファイル
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- sysd_core_size
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コアファイルの出力がsystemd-coredumpによって制御されている場合に,HADBサーバが/var/lib/systemd/coredumpディレクトリ下に出力するコアファイルのサイズです(単位:キロバイト)。この変数に代入する値は,次の条件から選択してください。
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コアファイルの出力がsystemd-coredumpによって制御されていて,かつ圧縮が有効の場合
この変数には,20,972を代入してください。
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コアファイルの出力がsystemd-coredumpによって制御されていて,かつ圧縮が無効(無圧縮)の場合
この変数には,2,097,152を代入してください。
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コアファイルの出力がsystemd-coredumpによって制御されていない場合
この変数には,0を代入してください。
- メモ
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コアファイルの出力がsystemd-coredumpによって制御されているかどうかを確認する方法は,「8.2.1 HADBサーバのインストール前に実施する作業」の「(9) 設定ファイルの変更および作成(コアファイルの出力がsystemd-coredumpで制御されている場合)」を参照してください。
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systemd-coredumpによるコアファイルの圧縮が有効であるかどうかは,/etc/systemd/coredump.conf内にあるCoredumpセクション中のCompressオプションの指定値で確認できます。Compressオプションにyesを指定しているか,またはCompressオプションがコメントになっている場合は,圧縮が有効になっています(RHEL 7またはRHEL 8の場合はLZ4形式で,RHEL 9の場合はZstandard形式で圧縮されます)。Compressオプションにnoを指定している場合は,圧縮が無効(無圧縮)になっています。
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