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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


5.7 作業表用DBエリアの設計

作業表用DBエリアは,作業表を格納するために使用します。作業表は,作業表を作成するSQL文を実行すると作成されます。

作業表用DBエリアのページサイズは,adbinitコマンドの初期設定オプションのadb_init_wrk_page_sizeオペランドに,キロバイト単位で指定します。通常は,作業表用DBエリアのページサイズには256キロバイトを指定してください。

なお,作業表用DBエリアのページサイズが小さ過ぎる場合,行長が長い作業表を格納できません。実行するSQL文によっては,エラーとなるおそれがあります。例えば,作業表の構成列に定義長が大きい列を含むために,作業表の行長が長くなるSQL文を実行する場合などが該当します。そのため,作成される作業表の行長を考慮して,作業表用DBエリアのページサイズを指定してください。作業表の行長の求め方については,「5.9.2 作業表を格納するために必要な基本行用ページ数の求め方」を参照してください。

作業表用DBエリアのページサイズを変更するには,サーバ定義のadb_dbarea_wrk_page_sizeオペランドに,変更後のページサイズをキロバイト単位で指定してください。その後,HADBサーバを再起動してください。

また,作業表を作成するSQL文については,マニュアルHADB AP開発ガイドAPの性能向上に関する設計作業表が作成されるSQLを実行する際の考慮点SQLを実行した場合に作成される作業表についてを参照してください。