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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


5.2.3 シングルチャンク表とマルチチャンク表の選択基準

最初に,表をローストア表として定義するか,またはカラムストア表として定義するかを決めます。次に,その表をシングルチャンク表とするか,またはマルチチャンク表(レギュラーマルチチャンク表またはアーカイブマルチチャンク表)とするかを決めます。シングルチャンク表とマルチチャンク表の主な特徴を次に示します。

表5‒3 シングルチャンク表とマルチチャンク表(レギュラーマルチチャンク表またはアーカイブマルチチャンク表)の主な特徴

項目

表の種類

シングルチャンク表

マルチチャンク表

レギュラーマルチチャンク表

アーカイブマルチチャンク表

バックグラウンドインポート機能を使用できるかどうか

×

表に主キーを定義できるかどうか

×

×

表にユニークインデクスを定義できるかどうか

×

×

ローストア表のデータを圧縮できるかどうか

×

×

表のデータを更新または削除できるかどうか(UPDATE文またはDELETE文を実行できるかどうか)

※1

検索に掛かる時間

※2

(凡例)

○:実行できる,または性能への影響なし

△:更新または削除できないデータがある,または○に比べて性能が劣る

×:実行できない

注※1

アーカイブ状態のチャンク内のデータを更新または削除できません。

注※2

アーカイブ状態のチャンク内のデータを検索する場合が該当します。

なお,上記の表には,シングルチャンク表とマルチチャンク表の主な特徴だけを記載しています。シングルチャンク表とマルチチャンク表のメリット,デメリット,および制限事項などについては,次の個所を参照してください。次の個所を読んで表をシングルチャンク表とするか,またはマルチチャンク表(レギュラーマルチチャンク表またはアーカイブマルチチャンク表)とするかを決めてください。

重要

表をカラムストア表として定義する場合は,その表をアーカイブマルチチャンク表とすることはできません。