Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


3.10.1 HADBサーバに接続してデータを検索する

〈この項の構成〉

(1) 接続コマンドを実行する

  1. adbsqlコマンドを実行します。

    HADB管理者(adbmanager)で次に示すHADBのコマンドを入力して,[Enter]キーを押してください。

    adbsql
  2. ユーザID(認可識別子)の入力要求に応答します。

    ここでは,ADBUSER02を入力して[Enter]キーを押してください。

      USER-ID?
    ADBUSER02
  3. パスワードの入力要求に応答します。

    ここでは,#HelloHADB_02を指定して[Enter]キーを押してください。

      PASSWORD?
    #HelloHADB_02    入力したパスワードは表示されません。

パスワードを入力して[Enter]キーを押すと,HADBサーバに接続され,SQL文を入力できるようになります。実行結果の例を次に示します。

■実行結果の例
COMMAND ?     +----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+

上記の実行結果が表示されていれば,SQL文を入力できます。

(2) 格納したすべてのデータを検索する

データを格納した表のすべての行を検索するSQL文(SELECT文)を入力して,[Enter]キーを押してください。

なお,末尾に必ず半角のセミコロン()を入力してください。SQL文が実行されません。

SELECT * FROM "SAMPLE";

表のすべての行を検索すると,米国50州の州番号,州名,郵便番号,州議事堂の住所,および面積が出力されます。

検索が完了すると,メッセージが出力されます。出力されるメッセージの例を次に示します。

■出力されるメッセージの例
KFAA96404-I 50 rows were selected.

(3) HADBサーバへの接続を終了する

次に示すadbsqlサブコマンドを入力して,[Enter]キーを押してください。adbsqlコマンドが終了します。

なお,末尾に必ず半角のセミコロン(;)を入力してください。SQL文が実行されません。

#EXIT;

adbsqlコマンドが終了し,ほかのコマンドを入力できる状態になります。実行結果の例を次に示します。

■実行結果の例
[adbmanager@localhost ~]$

(4) HADBサーバを終了する

次に示すHADBのコマンドを入力して,[Enter]キーを押してください。HADBサーバが終了します。

adbstop

adbstopコマンドを実行するとメッセージが出力されて,HADBサーバが終了します。出力されるメッセージの例を次に示します。

■出力されるメッセージの例
KFAA90000-I adbstop processing started.
KFAA91154-I The HADB system was terminated normally.
KFAA90001-I adbstop processing ended. (return code = 0)

これで,体験環境を使用したHADBサーバの操作体験は終了です。体験環境が不要な場合は,「3.11 HADBサーバをアンインストールする」を参照して,体験環境のHADBサーバをアンインストールしてください。

重要

この章に従って構築した体験環境は,あくまでHADBサーバの導入・操作を体験するためのものです。実際の業務で使用するための環境ではありません。そのため,この章で説明しているコマンドおよびSQL文以外を体験環境で実行した場合は,エラーが発生するなど,正常に動作しないおそれがあります。

実際の業務で使用する環境を構築する場合は,このマニュアルの第3編 設計編を参照して必要な値を見積もった上で,第4編 構築編を参照して,環境を構築してください。

(5) 関連項目