2.18.2 監査人の作成
監査証跡機能を使用する場合は,監査人を作成する必要があります。監査人とは,監査権限(監査管理権限または監査参照権限)を持っているHADBユーザのことです。監査人は次のことを実施します。
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監査証跡機能の運用
監査証跡を出力する操作(監査イベント)の選定,監査証跡の出力開始,HADBユーザが持っている監査権限の取り消しなど,監査証跡機能の運用を行います。監査証跡機能の運用を行うには,監査管理権限が必要になります。
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監査の実行
監査証跡を参照して,データベースの利用状況の監査や,統一フォーマット用監査証跡ファイルの出力を行います。
監査証跡を参照するには,監査参照権限が必要になります。
DBA権限を持っているHADBユーザが,GRANT文を実行してHADBユーザに監査権限を付与することで監査人を作成します。監査管理権限だけを持っている監査人,監査参照権限だけを持っている監査人,または監査管理権限と監査参照権限の両方を持っている監査人を作成できます。また,これらの監査人を複数人作成することもできます。監査人の役割や作業内容を考慮して,必要な権限を付与してください。