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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


11.16.7 同義語グループを追加する

同義語辞書に同義語グループを追加する方法を説明します。

例題

同義語辞書Dictionary1に同義語グループを追加します。追加する同義語グループには,次に示す同義語を登録します。

  • ウェブサーバWWWサーバWebサーバ

手順

  1. 保管している同義語一覧定義ファイルの指定を修正する

    <同義語一覧定義ファイルの指定内容>

    データベース,データバンク,database↓
    アプリケーションサーバ,APサーバ,application server↓
    ウェブサーバ,WWWサーバ,Webサーバ↓

    (凡例)↓:改行

    保管しているDictionary1用の同義語一覧定義ファイルを修正します。この例では,下線部分の同義語グループを追加しています。

    重要

    変更がない同義語グループはそのまま指定してください。上記の例の1行目(データベースの行)と2行目(アプリケーションサーバの行)が該当します。上記の例の1行目と2行目を指定しないと,データベースの行の同義語グループとアプリケーションサーバの行の同義語グループが削除されてしまいます。

    この例では,Dictionary1用の同義語一覧定義ファイルを次のファイル名で保存しているとします。

    • /home/adbmanager/dictionary1_synonym.txt

  2. 保管している辞書情報登録ファイルの指定内容を確認する

    <辞書情報登録ファイルの指定内容>

    Dictionary1,/home/adbmanager/dictionary1_synonym.txt,CORRECTIONRULE,"DB,APサーバ,Webサーバの関連用語"

    (凡例)↓:改行

    保管している辞書情報登録ファイルの指定内容を確認してください。同義語グループの追加によってコメントを変更する必要がある場合は,コメントを変更してください。この例では,コメント(下線部分)を変更しています。

    メモ

    コメント中に「,」を指定しているため,囲み文字の「"」でコメントを囲んでいます。

    この例では,辞書情報登録ファイルを次のファイル名で保存しているとします。

    • /home/adbmanager/dictionary1_information.txt

  3. 同義語辞書ファイルの格納ディレクトリの空き容量を確認する

    空き容量の確認方法については,「11.16.12 同義語辞書ファイルの格納ディレクトリに必要な空き容量を確認する」を参照してください。

  4. adbsyndictコマンドを実行して同義語辞書を更新する

    adbsyndict -m /home/adbmanager/dictionary1_information.txt

    -mオプションには,手順の2.で確認した辞書情報登録ファイルの絶対パス名を指定します。

  5. 同義語辞書ファイルの格納ディレクトリのバックアップを取得する

    同義語辞書を更新した場合,同義語辞書ファイルが更新されます。同義語辞書ファイルに障害が発生した場合に備えて,同義語辞書ファイルの格納ディレクトリのバックアップを取得してください。バックアップを取得しないと,同義語辞書ファイルに障害が発生した場合,同義語辞書ファイルをadbsyndictコマンドで再作成する必要があります。

    同義語辞書ファイルの格納ディレクトリは,サーバ定義のadb_syndict_storage_pathオペランドに指定したディレクトリです。

メモ
■同義語グループを削除する場合

同義語グループを削除する手順は,ここで説明している同義語グループを追加する手順と同じです。手順の1.の保管している同義語一覧定義ファイルの指定を修正するで,不要となった同義語グループを削除してください。