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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


10.6.2 共有メモリの使用状況を確認したい場合

共有メモリの使用状況を確認したい場合,HADBサーバでadbls -d shmコマンドを実行してください。HADBサーバが使用している共有メモリの合計値が表示されます。ここでは,共有メモリの使用状況を確認するタイミング,使用状況の確認方法,および空きメモリ量が少ない場合の対処方法について説明します。

adbls -d shmコマンドのオプション,および出力される内容についてはマニュアルHADB コマンドリファレンスadbls -d shm(共有メモリの情報表示)を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 共有メモリの使用状況を確認するタイミング

共有メモリの空きメモリ量が不足しないよう,定期的に共有メモリの使用状況を確認してください。

共有メモリの空きメモリ量が不足してメモリが確保できなくなると,エラーメッセージが出力されるため,エラーメッセージに従って対処してください。その際,adbls -d shmコマンドを実行して共有メモリの使用状況を確認してください。

(2) 共有メモリの使用状況の確認方法

adbls -d shmコマンドを実行して出力された共有メモリの使用状況を次に示します。

■共有メモリの使用状況の例
SHM_NUMBER   SHM_SIZE
8            1424683947

共有メモリの使用状況の例を基に,確認方法について説明します。

確認手順

HADBサーバが使用している共有メモリの量は,SHM_SIZEに表示されている数値(単位:バイト)を確認してください。例の場合,1,424,683,947バイト(約1.4ギガバイト)を使用しています。

この数値と,OSのカーネルパラメタのSHMMAXに指定した値との差が小さい場合,共有メモリの空きメモリ量が不足していると判断できます。その場合は,「(3) 共有メモリの空きメモリ量が少ない場合の対処方法」を参照して対処してください。

差が大きい場合は,空きメモリ量が十分であると判断できるため,特に対応は不要です。

(3) 共有メモリの空きメモリ量が少ない場合の対処方法

SHM_SIZESHMMAXに指定した値と差が小さい場合,OSのカーネルパラメタのSHMMAXSHMMNI,およびSHMALLに指定した値を増やすことを検討してください。