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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


10.6.1 全メモリの使用状況を確認したい場合

HADBサーバが使用する全メモリの使用状況を確認したい場合,HADBサーバでadbstatコマンドを実行してください。ここでは,全メモリの使用状況を確認するタイミング,および使用状況の確認方法について説明します。

adbstatコマンドのオプション,および各出力項目についてはマニュアルHADB コマンドリファレンスadbstat(HADBサーバの統計解析)を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 全メモリの使用状況を確認するタイミング

HADBサーバが使用している全メモリサイズが,サーバ定義に指定したメモリサイズと合っているかどうかを確認するため,定期的に全メモリの使用状況を確認してください。

(2) 全メモリの使用状況の確認方法

adbstatコマンドを実行して全メモリの使用状況を確認する方法を,次に示します。

■実行するコマンド
adbstat

adbstatコマンドを実行して出力される「HADBサーバの統計情報」のうち,次に示す情報を確認してください。

そのあとで,Total_memory_max_sizeの値と,サーバ定義adb_sys_memory_limitオペランドの指定値を確認してください。なお,サーバ定義adb_sys_memory_limitオペランドを指定していない場合は,次に示すオペランドの指定値を確認してください。

もし,Total_memory_max_sizeの値と,サーバ定義のオペランドに指定した値が大きく異なっている場合は,メモリサイズが適切に設定されていないことが考えられます。

その場合,サーバ定義のオペランドの指定値を,Total_memory_max_sizeの値より大きい値に変更してください。