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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


8.11 サーバマシンのOSのホスト名・IPアドレスの変更

ここでは,HADBサーバがインストールされているサーバマシンのOSのホスト名またはIPアドレスを変更する場合の手順について説明します。

サーバマシンのOSのホスト名またはIPアドレスを変更する場合,HADBサーバとHADBクライアントのどちらも設定を変更する必要があります。

■HADBサーバで実施する作業

サーバマシンのOSのホスト名またはIPアドレスを変更する場合に,HADBサーバで実施する作業を次に示します。

  1. HADBサーバを正常終了する

    adbstopコマンドを実行して,HADBサーバを正常終了してください。adbstopコマンドについては,「10.2.2 HADBサーバの終了方法」を参照してください。

  2. サーバマシンのOSのホスト名またはIPアドレスを変更する

    HADBサーバを正常終了したら,HADBサーバがインストールされているサーバマシンのOSのホスト名またはIPアドレスを変更してください。

  3. HADBサーバを開始する

    サーバマシンのOSのホスト名またはIPアドレスを変更したら,adbstartコマンドを実行して,HADBサーバを開始してください。adbstartコマンドについては,「10.2.1 HADBサーバの開始方法」を参照してください。

メモ

次の条件をすべて満たしている場合は,HADBサーバを稼働した状態で,サーバマシンのOSのホスト名またはIPアドレスを変更できます。

  • マルチノード機能を使用していない

  • 監査証跡機能を使用していない

  • コールドスタンバイ構成の場合は,次の2つの条件を満たしている

    • HAモニタの監視パスとして使用するLANのホスト名を変更しない

    • HADBクライアントとHADBサーバ間通信で使用するエイリアスIPアドレスを変更しない

ただし,HADBサーバを稼働した状態でホスト名またはIPアドレスを変更した場合,ホスト名またはIPアドレスの変更直後から,対象のHADBサーバに接続中のHADBクライアント(AP)が通信エラーとなります。

■HADBクライアントで実施する作業

サーバマシンのOSのホスト名またはIPアドレスを変更する場合に,HADBクライアントで実施する作業を次に示します。

  1. APを停止する

    HADBサーバに接続するAPをすべて停止してください。

  2. クライアント定義に指定しているHADBサーバのホスト名またはIPアドレスを変更する

    APを停止したら,クライアント定義adb_clt_rpc_srv_hostオペランドに指定しているHADBサーバのホスト名またはIPアドレスを変更してください。

    クライアント定義adb_clt_rpc_srv_hostオペランドについては,マニュアルHADB AP開発ガイドクライアント定義の設計クライアント定義のオペランドの内容を参照してください。

    • JDBCドライバを使用している場合

      クライアント定義adb_clt_rpc_srv_hostオペランドに対応するプロパティで指定しているHADBサーバのホスト名またはIPアドレスを変更してください。JDBCドライバで使用するプロパティは,システムプロパティ,ユーザプロパティ,または接続用のURLのプロパティがあります。詳細については,マニュアルHADB AP開発ガイドJDBCドライバの環境設定を参照してください。

    • ODBCドライバまたはCLI関数を使用している場合

      クライアント定義adb_clt_rpc_srv_hostオペランドに指定しているHADBサーバのホスト名またはIPアドレスを変更してください。詳細については,マニュアルHADB AP開発ガイドHADBクライアントの環境設定(ODBCドライバおよびCLI関数を使用する場合)を参照してください。

  3. APを開始する

    クライアント定義に指定しているHADBサーバのホスト名またはIPアドレスを変更したら,HADBサーバに接続するAPを開始してください。

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