5.2.11 データページ内の未使用領域の確保(PCTFREE)【ローストア表】
表をローストア表として定義する場合は,データページ内の未使用領域の比率の設定を検討してください。表をカラムストア表として定義する場合は,データページ内の未使用領域の比率の設定はできません。
CREATE TABLE文のPCTFREEで,データページ(実表のデータを格納するページ)内の未使用領域の比率を指定できます。
次のコマンドを実行すると,PCTFREEに指定した未使用領域の比率に従って実表のデータが格納されます。
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adbimportコマンド
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adbunarchivechunkコマンド
実表に対して更新が頻繁に発生すると,同じページ内に行が格納できなくなります。その結果,行の配置に乱れが生じ,性能低下の原因になります。このため,実表に対して更新が頻繁に発生すると想定される場合は,データページ内の未使用領域の比率を高くしてください。
データページ内の未使用領域を確保するときの目安を次に示します。
- 実表に対して更新する行数が見積もれる場合
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次に示す計算式で求めた結果を,PCTFREEに指定してください。
計算式(単位:%)
変数の説明
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upd_row_num:更新する行数(単位:個)
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row_num:実表全体の行数(単位:個)
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- 実表に対して更新する行数が見積もれない場合
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未使用領域には30%(PCTFREEの省略値)を指定してください。
- 実表に対して更新を行わない場合
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未使用領域には0%を指定してください。