15.14.3 コマンドに関するトラブル(コールドスタンバイ構成の場合)
コマンドに関するトラブルが発生した場合,最初に「13.2 コマンドに関するトラブル」を参照して対処してください。対処できない場合に,ここの説明をお読みください。
- 〈この項の構成〉
(1) コマンドが実行できない場合の対処方法
次に示すコマンドが実行できない場合の,考えられる原因と対処方法を次の表に示します。
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adbimport
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adbidxrebuild
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adbmergechunk
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adbunarchivechunk
表15‒9 コマンドが実行できない場合の考えられる原因と対処方法 項番
考えられる原因
対処方法
1
データインポートで使用する入力データファイルを格納するファイルシステムがマウントされていません。
共有するファイルシステムの設定を見直してください。
実行系と待機系で同じパスになるように,ファイルシステムを共有してください。
2
作業用一時ファイルを格納するファイルシステムがマウントされていません。
HAモニタのserversファイルに指定した,次に示すオペランドの指定を見直してください。
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diskオペランド
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fs_nameオペランド
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fs_mount_dirオペランド
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fs_mount_optオペランド
指定に誤りがあった場合は,手動で正しくマウントしたあと,コマンドを再実行してください。
3
実行系と待機系でファイルシステムのマウントポイントのパスが異なっています。
HAモニタのserversファイルに指定した,次に示すオペランドの指定を見直してください。
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diskオペランド
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fs_nameオペランド
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fs_mount_dirオペランド
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fs_mount_optオペランド
指定に誤りがあった場合は,手動で正しくマウントしたあと,コマンドを再実行してください。
なお,コマンド実行中に系切り替えが発生した場合,次に示すファイルシステムを実行系と待機系で同じパスで参照できれば,中断した処理の続きからコマンドを再実行できます。
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DBディレクトリを格納するファイルシステム
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データインポートで使用する入力データファイルを格納するファイルシステム
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作業用一時ファイルを格納するファイルシステム
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