15.9.1 実表の運用(コールドスタンバイ構成の場合)
ここでは,コールドスタンバイ構成の場合の,実表の運用について説明します。
コールドスタンバイ構成の場合,実表の運用のうち,次の運用項目ではコールドスタンバイ構成特有の運用が必要となります。
-
実表の更新不可状態を解除する方法
-
アーカイブマルチチャンク表を使用する際の運用
上記以外については,コールドスタンバイ構成ではない場合と同じです。「10.1 実表の運用」を参照してください。
(1) 実表の更新不可状態を解除する方法(コールドスタンバイ構成の場合)
adbimportコマンド,adbidxrebuildコマンド,またはadbunarchivechunkコマンドの実行中に系切り替えが発生した場合,処理対象の実表は更新不可状態となります。この場合,新しく実行系となった系でコマンドを再実行してください。
なお,次に示すファイルシステムが,両方の系から同一のパスで参照できる場合は,コマンドを再実行する際に,中断した処理の続きから実行できます。
-
DBディレクトリを格納したファイルシステム
-
データインポートで使用する入力データファイルを格納するファイルシステム(adbimportコマンドの場合)
-
作業用一時ファイルを格納するファイルシステム
実表の更新不可状態については,「13.8.1 実表が更新不可状態になった場合」を参照してください。
(2) アーカイブマルチチャンク表を使用する際の運用(コールドスタンバイ構成の場合)
実行系と待機系の両方から同一の絶対パスでアーカイブディレクトリを参照できるようにしてください。
例えば,分散ファイルシステムの一つであるNFSを使用する場合は,次の手順でアーカイブディレクトリを準備します。
- 手順
-
-
NFSサーバを用意して,アーカイブディレクトリをエクスポートします。
-
実行系および待機系で,同じパスのディレクトリにマウントします。
-
NFSを使用したシステム構成例を次の図に示します。
|
|