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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


14.11.4 インデクスの運用(マルチノード機能の使用時)

ここでは,マルチノード機能を使用している場合の,B-treeインデクス,テキストインデクスおよびレンジインデクスの運用について説明します。

マルチノード機能を使用している場合,B-treeインデクス,テキストインデクスおよびレンジインデクスの運用のうち,次の運用項目ではマルチノード機能特有の運用が必要となります。

上記以外については,マルチノード機能を使用しない場合と同じです。「10.3 インデクスの運用」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) インデクスを作成する方法(マルチノード機能の使用時)

マルチノード機能を使用している場合,次に示すコマンドを実行できるノードは,マスタノードだけです。スレーブノードでは,次に示すコマンドを実行できません。

対象のコマンド
  • adbimportコマンド

  • adbidxrebuildコマンド

  • adbmergechunkコマンド

  • adbunarchivechunkコマンド

対象のコマンドについては,マニュアル「HADB コマンドリファレンス」を参照してください。

(2) B-treeインデクスの未完状態を解除する方法(マルチノード機能の使用時)

adbimportコマンドまたはadbidxrebuildコマンドが異常終了し,B-treeインデクスが未完状態になった場合,異常終了したコマンドを再実行して,B-treeインデクスの未完状態を解除してください。

なお,マスタノードのHADBサーバが異常終了してマスタノードが切り替わった場合は,新たなマスタノードでadbidxrebuildコマンドを実行して,B-treeインデクスの未完状態を解除してください。このとき,--create-temp-fileオプションを指定してadbidxrebuildコマンドを実行してください。

--create-temp-fileオプションについては,マニュアル「HADB コマンドリファレンス」の「adbidxrebuild(インデクスの再作成)」の「adbidxrebuildコマンドの指定形式」を参照してください。

B-treeインデクスの未完状態については,「13.9.1 B-treeインデクスが未完状態になったときの対処方法」を参照してください。

(3) テキストインデクスの未完状態を解除する方法(マルチノード機能の使用時)

adbimportコマンドまたはadbidxrebuildコマンドが異常終了し,テキストインデクスが未完状態になった場合,異常終了したコマンドを再実行して,テキストインデクスの未完状態を解除してください。

なお,マスタノードのHADBサーバが異常終了してマスタノードが切り替わった場合は,新たなマスタノードでadbidxrebuildコマンドを実行して,テキストインデクスの未完状態を解除してください。このとき,--create-temp-fileオプションを指定してadbidxrebuildコマンドを実行してください。

--create-temp-fileオプションについては,マニュアル「HADB コマンドリファレンス」の「adbidxrebuild(インデクスの再作成)」の「adbidxrebuildコマンドの指定形式」を参照してください。

テキストインデクスの未完状態については,「13.10.1 テキストインデクスが未完状態になったときの対処方法」を参照してください。

(4) レンジインデクスの未完状態を解除する方法(マルチノード機能の使用時)

adbidxrebuildコマンドが異常終了し,レンジインデクスが未完状態になった場合,adbidxrebuildコマンドを再実行して,レンジインデクスの未完状態を解除してください。

なお,マスタノードのHADBサーバが異常終了してマスタノードが切り替わった場合は,新たなマスタノードでadbidxrebuildコマンドを再実行して,レンジインデクスの未完状態を解除してください。このとき,--create-temp-fileオプションを指定してadbidxrebuildコマンドを再実行してください。

--create-temp-fileオプションについては,マニュアル「HADB コマンドリファレンス」の「adbidxrebuild(インデクスの再作成)」の「adbidxrebuildコマンドの指定形式」を参照してください。

レンジインデクスの未完状態については,「13.11.1 レンジインデクスが未完状態になったときの対処方法」を参照してください。