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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


6.3.10 adbexportコマンド実行時のメモリ所要量の求め方

adbexportコマンドを実行する場合,HADBサーバは次に示すメモリを使用します。各メモリの所要量を求めてください。

■共有メモリ
  • プロセス共通メモリ(PROC_EXPORTSZ)

  • リアルスレッド固有メモリ(RTHD_EXPORTSZ)

■プロセスメモリ
  • ヒープメモリ(HEAP_EXPORTSZ)

〈この項の構成〉

(1) プロセス共通メモリの所要量の求め方(adbexportコマンド実行時)

adbexportコマンド実行時に使用するプロセス共通メモリ(PROC_EXPORTSZ)は,次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

注※1

出力データパスファイル名に指定した出力データファイル数が1,024個を超える場合に加算します。

注※2

複数のadbexportコマンドを同時に実行する場合は,各adbexportコマンドが使用するメモリ所要量を求めてください。そして,それぞれで求めたメモリ所要量を合計してください。

変数の説明

PROC_MNG

次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

注※

adbexportコマンドに-nオプションを指定した場合に加算してください。

DIC

次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

注※

処理対象表がアーカイブマルチチャンク表の場合に加算してください。

col_num

処理対象表のカラム数

max_rowsz

最大行長(単位:バイト)

最大行長については「5.8.2(1) 基本行用ページ数(変数BP(i))の求め方」の行長ROWSZの計算式を基に求めてください。

idx_num

処理対象表に定義されたインデクス数

IOA

次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

sql_size

次に示す計算式から求めてください。

計算式

sql_size= (SQL記述ファイルのサイズ)×2+1+1,024
scan_buff_size

次に示す計算式から求めてください。

計算式

エクスポートオプションadb_export_scan_buff_sizeの指定値×1,024
offset_area

次に示す計算式から求めてください。

計算式

(8×検索結果の列数×(scan_buff_size×1,024÷検索結果のデータ長))÷1,024
scan_rthd

エクスポートオプションadb_export_scan_rthd_numの指定値

このオプションに0を指定した場合,またはこのオプションを省略した場合は,実際に使用される検索処理スレッド数を代入してください。詳細については,マニュアル「HADB コマンドリファレンス」の「adbexport(データのエクスポート)」の「adbexportコマンドの指定形式」の「エクスポートオプションの形式」を参照してください。

EXPF

次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

注※

adbexportコマンドの--compress GZIPオプションを指定したときに加算してください。

exp_rthd

次に示す計算式から求めてください。

計算式

サーバ定義adb_sys_rthd_numオペランドの指定値
−エクスポートオプションadb_export_scan_rthd_numの指定値

エクスポートオプションadb_export_scan_rthd_numに0を指定した場合,または省略した場合は,エクスポートオプションadb_export_scan_rthd_numには,実際に使用される検索処理スレッド数を代入してください。詳細については,マニュアル「HADB コマンドリファレンス」の「adbexport(データのエクスポート)」の「adbexportコマンドの指定形式」の「エクスポートオプションの形式」を参照してください。

PROC_EXPSQLS

adbexportコマンドを実行すると,処理対象表からデータをエクスポートするために,次に示すSQL文が1回実行されます。

-nオプションを指定した場合

SELECT * FROM 対象表名;

-qオプションを指定した場合

SQL記述ファイルに記述したSELECT文

6.3.4(1)(c) 変数PROC_EXECSQLSZの求め方」を参照して,検索系SQLの実行時に使用されるメモリの所要量を,処理対象表ごとに求めてください。その中で,最も大きい値を代入してください。

PROC_OUTFILE

出力データパスファイル名に指定した出力データファイル数が1,024個を超える場合に加算する必要があります。次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

OUTFMAX

出力データパスファイル名に指定した出力データファイル数

(2) リアルスレッド固有メモリの所要量の求め方(adbexportコマンド実行時)

adbexportコマンド実行時に使用するリアルスレッド固有メモリ(RTHD_EXPORTSZ)は,次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

変数の説明

EXPORTSQL

adbexportコマンドを実行すると,処理対象表からデータをエクスポートするために,次に示すSQL文が1回実行されます。

-nオプションを指定した場合

SELECT * FROM 対象表名;

-qオプションを指定した場合

SQL記述ファイルに記述したSELECT文

6.3.4(2)(c) 変数RTHD_EXESQLSZの求め方」および「6.3.4(2)(g) 変数RTHD_EXESQLDICSZの求め方」を参照して,検索系SQLの実行時に使用されるメモリの所要量を,処理対象表ごとに求めてください。その中で,最も大きい値を代入してください。

(3) ヒープメモリの所要量の求め方(adbexportコマンド実行時)

adbexportコマンド実行時に使用するヒープメモリ(HEAP_EXPORTSZ)は,次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

注※

複数のadbexportコマンドを同時に実行する場合は,各adbexportコマンドが使用するメモリ所要量を求めてください。そして,それぞれで求めたメモリ所要量を合計してください。

変数の説明

HEAP_ZLIB

--compress GZIPオプションを指定した場合に,次に示す計算式から求めてください。

計算式(単位:キロバイト)

[図データ]

file_num

出力データファイル数