Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


19.4.2 最適化情報退避後のpdgetcstの操作と最適化情報の回復可否

最適化情報の退避後に最適化情報が増加する操作を行った場合,退避した最適化情報を使って回復しても,完全に元には戻らないことがあります。

最適化情報が増加する操作を次に示します。

pdgetcstの操作の組み合わせと回復可否を次の表に示します。

表19‒2 pdgetcstの操作の組み合わせと回復可否

退避時点までに行ったpdgetcstの操作(1)

退避後のpdgetcstの操作(2)

回復可否

備考

最適化情報の収集(-c lvl1)

最適化情報の収集(-c lvl1)

なし。

最適化情報の収集(-c lvl2)

×

(2)によって,登録する情報が増えるため,回復できません。

最適化情報の登録(-s)

×

(2)によって,登録する情報が増える可能性があるため,回復できません。

最適化情報の収集(-c lvl2)

最適化情報の収集(-c lvl1)

なし。

最適化情報の収集(-c lvl2)

最適化情報の登録(-s)

×

(2)によって,登録する情報が増える可能性があるため,回復できません(例えば,インデクスが定義されていない列に対して最適化情報を登録するなど)。

最適化情報の登録(-s)

最適化情報の収集(-c lvl1)

×

(2)によって,登録する情報が増える可能性があるため,回復できません。

最適化情報の収集(-c lvl2)

最適化情報の登録(-s)((1)と同じパラメタだけを登録)

なし。

最適化情報の登録(-s)((1)と異なるパラメタを登録)

×

(2)によって,登録する情報が増える可能性があるため,回復できません。

(凡例)

○:

退避した最適化情報パラメタファイルを使用して回復できます。

×:

退避した最適化情報パラメタファイルでは回復できません。

最適化情報を回復したい場合は,次の手順で回復してください。

  1. 現在登録されている最適化情報をpdgetcst -dで削除する。

  2. pdgetcst -sで,退避した最適化情報パラメタファイルを登録する。

なお,最適化情報を回復する場合は,バックアップとして退避している最適化情報だけが回復されます。