スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 ディザスタリカバリシステム 構築・運用ガイド

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3.2.2 メインサイトのHiRDBの環境構築

メインサイトのHiRDBシステムを構築してください。HiRDBシステムの構築方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。

注意
HiRDBファイルシステム領域とペアボリュームとの対応に誤りがないように注意してください。対応に誤りがあると,データ欠損が発生したり,リモートサイトでの再開始ができなくなったりします。

リアルタイムSANレプリケーションに関するオペランドを次の表に示します。各オペランドの説明については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム定義」を参照してください。

表3-4 リアルタイムSANレプリケーションに関するオペランド

オペランド名 説明または注意事項
pd_rise_use リアルタイムSANレプリケーションを使用するかどうかを指定します。
pd_rise_pairvolume_combination リアルタイムSANレプリケーションの処理方式を指定します。
pd_rise_disaster_mode リアルタイムSANレプリケーションの処理方式がハイブリッド方式の場合,メインサイトとリモートサイト間で同期を取って,データの整合性を維持するかどうかを指定します。
pd_rise_fence_level 障害が発生して,リモートサイトのボリュームに対するデータの同期コピー(HiRDBファイルの全部または一部を転送すること)が失敗したときの,HiRDBの処理を指定します(フェンスレベルを指定します)。
HORCMINST ペア論理ボリュームを定義したRAID Managerのインスタンス番号を指定します。
pd_mode_conf リアルタイムSANレプリケーションを使用(pd_rise_useオペランドにYを指定)する場合はMANUAL1またはMANUAL2を指定します。pd_rise_useオペランドにYを指定している場合にこのオペランドにAUTOを指定すると,HiRDBの開始処理がエラーになります。
pd_dbsync_point pd_rise_useオペランドにYを指定し,かつpd_rise_pairvolume_combinationオペランドにhybridを指定する場合はsyncを指定してください。
pd_rdarea_open_attribute このオペランドにSCHEDULEを指定した場合の注意事項を次に示します。
  • リアルタイムSANレプリケーションの処理方式がハイブリッド方式の場合,トランザクション終了時に1トラザクション当たり2秒以上のオーバヘッドが掛かります。
  • リアルタイムSANレプリケーションの処理方式がハイブリッド方式の場合,リモートサイトへのデータベースの同期待ち合わせを行います。トランザクションの終了時,「アクセスしたRDエリア数×2秒」以上のオーバヘッドが掛かることがあります。
pd_spool_cleanup_interval_level
pd_spool_cleanup_level
リアルタイムSANレプリケーション使用時に出力されるトランザクション情報ファイルが,このオプションの指定値によって削除対象になります。
pd_hostname リアルタイムSANレプリケーションを使用する場合はこのオペランドを省略できません。メインサイトのpd_hostnameオペランドにはメインサイトの標準ホスト名を,リモートサイトのpd_hostnameオペランドにはリモートサイトの標準ホスト名を指定してください。