スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 ディザスタリカバリシステム 構築・運用ガイド
リアルタイムSANレプリケーションの処理方式を全同期方式,全非同期方式,ハイブリッド方式,またはログ同期方式のどれにするかを検討してください。各処理方式の特徴を次の表に示します。
表1-6 全同期方式,全非同期方式,ハイブリッド方式,およびログ同期方式の特徴
大分類 | 小分類 | リアルタイムSANレプリケーションの処理方式 | |||
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全同期方式 | 全非同期方式 | ハイブリッド方式 | ログ同期方式 | ||
HiRDBファイルの配置 | 同期ペアボリュームに配置するファイル | あり | なし | あり | あり |
非同期ペアボリュームに配置するファイル | なし | あり | あり | なし | |
SMPLペアボリュームに配置するファイル | なし | なし | なし | あり | |
データ欠損※1 | なし | あり | なし | なし | |
トランザクション処理性能 | 更新コピー待ち合わせ時間による性能劣化 | あり | なし | あり | あり |
性能比較※2 | 44 | 100 | 88 | 88 | |
コスト | 初期導入 | やや高い | 高い | 高い | 低い |
運用 | 高い | 高い | 高い | 低い | |
ほかの機能との組み合わせ | 同時に実行できない機能 | なし | なし | なし | あり※4 |
ログレスモード,または更新前ログ取得モードでのUAP,SQL実行時の影響 | なし | なし | トランザクション性能が劣化※3 | システムログ適用化が必要 | |
運用 | 災害対策用のサイトのHiRDB運用 | 災害時だけ稼働 | 災害時だけ稼働 | 災害時だけ稼働 | 常に稼働 |
運用手順 | 簡単 | 簡単 | やや複雑 | 複雑 |
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