14.6.3 #USAGE(DMLコマンドのひな形の出力)
- 〈この項の構成〉
(1) 機能
SDBデータベースまたはレコードに対するDMLコマンドのひな形を出力します。出力されたひな形を基にして,DMLコマンドを作成できます。
(2) 指定形式
#USAGE {CLEAR|ERASE|FETCH|FETCHDB_ALL|FINISH|MODIFY|START|STORE} 〔{SDBデータベース名|レコード名}〕 〔{DBKEY|USERKEY}〕;
- 注意事項
-
最後にセミコロン( ; )の指定が必要です。
(3) オペランドの説明
- ●{CLEAR|ERASE|FETCH|FETCHDB_ALL|FINISH|MODIFY|START|STORE}
-
ひな形を出力するDMLコマンドを指定します。
CLEAR:CLEARコマンドのひな形を出力します。
ERASE:ERASEコマンドのひな形を出力します。
FETCH:FETCHコマンドのひな形を出力します。
FETCHDB_ALL:FETCHDB_ALLコマンドのひな形を出力します。
FINISH:FINISHコマンドのひな形を出力します。
MODIFY:MODIFYコマンドのひな形を出力します。
START:STARTコマンドのひな形を出力します。
STORE:STOREコマンドのひな形を出力します。
#USAGEコマンドを実行できるタイミングを次に示します。
-
STARTコマンドのひな形を出力する場合
個別開始前または個別終了後に,#USAGEコマンドを実行できます。個別開始から個別終了(COMMITコマンド,ROLLBACKコマンド,DISCONNECTコマンドを含む)までの間は,#USAGEコマンドを実行できません。
-
CLEARコマンド,ERASEコマンド,FETCHコマンド,FETCHDB_ALLコマンド,FINISHコマンド,MODIFYコマンド,またはSTOREコマンドのひな形を出力する場合
個別開始から個別終了(COMMITコマンド,ROLLBACKコマンド,DISCONNECTコマンドを含む)までの間に限り,#USAGEコマンドを実行できます。個別開始前または個別終了後には,#USAGEコマンドを実行できません。
-
- ●{SDBデータベース名|レコード名}
-
〜<識別子>((1〜30バイト))
DMLコマンドの操作対象となるSDBデータベース名またはレコード名を指定します。
STARTまたはFINISHを指定した場合は,SDBデータベース名を指定します。
CLEAR,ERASE,FETCH,MODIFY,またはSTOREを指定した場合は,レコード名を指定します。
SDBデータベース名またはレコード名に英小文字を使用している場合は,SDBデータベース名またはレコード名を引用符( " )で囲んでください。引用符で囲まないと,英小文字は英大文字と見なされます。
- ●{DBKEY|USERKEY}
-
出力する条件の種別を指定します。このオペランドは,FETCHを指定した場合に指定できます。
DBKEY:DBKEYの条件を出力します。
USERKEY:ユーザキーの条件を出力します。ユーザキーの定義がある場合に指定できます。
(4) 使用例
- ■CLEARコマンドのひな形を出力する場合
#USAGE CLEAR "MAM1000";
次の実行結果が表示されます。
CLEAR "MAM1000" WHERE (DBKEY = X'********') ;
- ■ERASEコマンドのひな形を出力する場合
#USAGE ERASE "FMB1000";
次の実行結果が表示されます。
ERASE "FMB1000" TARGET { SEGMENT | OCCURRENCE } ;
- ■FETCHコマンドのひな形を出力する場合
#USAGE FETCH "FMB1000";
次の実行結果が表示されます。
FETCH "FMB1000" { FIRST | LAST | NEXT | PRIOR } WHERE (DBKEY = '********') TERMOPT { YES | NO } SECIDXSUP { YES | NO } ;
- ■FETCHDB_ALLコマンドのひな形を出力する場合
#USAGE FETCHDB_ALL;
次の実行結果が表示されます。
FETCHDB_ALL { FIRST | NEXT | SKIP } BUFFER_SIZE ***** WHERE (DBKEY <= X'********' AND DBKEY <= X'********') UNTIL NOT FOUND TERMOPT { YES | NO } ;
- ■MODIFYコマンドのひな形を出力する場合
#USAGE MODIFY "FMB1000";
次の実行結果が表示されます。
MODIFY "FMB1000" SET "USERDA0" = ***.** USERPTROPT { SET | NOSET | CLEAR } ;
- ■STARTコマンドのひな形を出力する場合
#USAGE START "FMB1";
次の実行結果が表示されます。
START "FMB1" ACSMODE { READ | UPDATE } ENQOPT { SHARE | EXCLUSIVE | OCCUPY | NONE } AUTODEQ { YES | NO } ACSRDAREA ("*****","*****") RDAREAVAL { YES | NO } FETCHDB_ALL ONLY ;
- ■STOREコマンドのひな形を出力する場合
#USAGE STORE "FMB1000";
次の実行結果が表示されます。
STORE "FMB1000" SET "KEYDATA1" = '****' , "KEYDATA2" = '****' , "USERDA0" = ***.** DIRECTION { NEXT | PRIOR } USERPTROPT { SET | NOSET } PAGESWITCH { CHANGE | OCCUPY | NOUSE } PCTFREEVAL { YES | NO } SECIDXSUP { YES | NO } PAGENUM ********** ;