スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
VERITAS Cluster Serverがノード間の系切り替えを行う単位をグループといい,グループを構成しているアプリケーションが動作するために必要な資源をリソースといいます。リソースには次に示すものがあります。
HiRDBの稼働に必要なNIC及び論理IPアドレスや共有ディスクを用意して,VERITAS Cluster Serverのリソースとして設定しグループを構成します。このマニュアルの説明では,共有ディスクの設定にVERITAS Volume Managerを使用しています。これらのリソースの設定には,既に定義済みのNICタイプ,IPタイプ,及びDiskGroupタイプのリソースタイプが利用できます。
また,HiRDBをリソースとしてグループ内に設定して,VERITAS Cluster Serverの管理下に入ることが必要になります。そのためには新たにHiRDB用のリソースタイプを定義します。リソースタイプの定義方法については,「26.8.2 HiRDB用のリソースタイプの定義」を参照してください。
リソースタイプの名称はHiRDB/シングルサーバの場合はHiRDB_S,HiRDB/パラレルサーバ用の場合はHiRDB_Pという名称にします。このマニュアルではリソースタイプの名称をHiRDB_xと表記しています。HiRDBの種類によってHiRDB_S又はHiRDB_Pと置き換えてお読みください。
グループ内に設定したリソースに親子関係を定義します。HiRDBが稼働するためには,論理IPアドレス(IPアドレスを引き継ぐ場合)や共有ディスクが有効になっている必要があるため,HiRDB_xタイプのリソースはIPタイプのリソース及びDiskGroupタイプのリソースに対して親リソースとなるように定義してください。グループの構成を次の図に示します。
図26-54 グループの構成
モニタモードではHiRDBが異常終了した場合,HiRDBの機能によって再開始するため,HiRDBの稼働状態を監視する必要はありません。ただし,リソースとしてHiRDBが稼働中であることをVERITAS Cluster Serverに認識させるためにダミーファイルを作成する必要があります。ダミーファイルは次に示す条件をすべて満たす必要があります。
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