スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
HiRDBを開始($PDDIR/bin/pdstartを実行)するシェルスクリプトを作成し,パッケージの開始時(サービス開始前処理時)にそのシェルスクリプトを実行するようにしてください。そのためには,MC/ServiceGuardのパッケージコントロールスクリプト中にHiRDBを開始するシェルスクリプトを実行する設定をします。HiRDBの開始処理の流れを次の図に示します。
図26-50 HiRDBの開始処理の流れ(MC/ServiceGuard)
HiRDBを開始するシェルスクリプトの例を次に示します。
●HiRDB/シングルサーバの場合
#!/bin/sh PDDIR=/HiRDB_S PDCONFPATH=${PDDIR}/conf SHLIB_PATH=${PDDIR}/lib PATH=${PATH}:${PDDIR}/bin export PDDIR PDCONFPATH SHLIB_PATH PATH ${PDDIR}/bin/pdstart>/dev/null 2>&1 |
●HiRDB/パラレルサーバの場合
#!/bin/sh PDDIR=/HiRDB_P PDCONFPATH=${PDDIR}/conf SHLIB_PATH=${PDDIR}/lib PATH=${PATH}:${PDDIR}/bin export PDDIR PDCONFPATH SHLIB_PATH PATH ${PDDIR}/bin/pdstart -q>/dev/null 2>&1 |
pdstartコマンドが失敗する原因には次に示すものがあります。
1〜4はパッケージが停止していない状態でパッケージを開始した場合に起こります。このタイミングを正確に判断する手段はありません。この場合,pdstartコマンドのエラーはほかに影響しないため,エラーを無視しても問題ありません。
5はHiRDBの環境設定が正しくないため,HiRDBを開始できない状態です。この場合はHiRDBの環境設定をし直してください。
システム用RDエリアを作成していない場合,HiRDBの開始時(pdstartコマンド実行時)にシステム用RDエリアを作成する(pdinitコマンドを実行する)指示が出ます。MC/ServiceGuardから起動したpdstartコマンドはバックグラウンド実行のため,この指示に応答できません。したがって,MC/ServiceGuardの運用を開始する前にpdstartコマンドを実行して,システム用RDエリアが作成されているかどうかを確認してください。
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