スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
HiRDB/シングルサーバの場合はシステム単位で系を切り替えます。HiRDB/シングルサーバのシステム構成例を次に示します。
実行系と待機系が1:1で対応しているシステム構成を1:1系切り替え構成といいます。系が切り替わってもレスポンスタイムを保証したい場合にこの構成を適用します。ただし,待機系のサーバマシンのリソースは使用できません(どちらか片方のサーバマシンのリソースが使用できません)。HiRDB/シングルサーバに対する1:1系切り替え構成の例を次の図に示します。
図26-13 HiRDB/シングルサーバに対する1:1系切り替え構成の例
一つのサーバマシン内に実行系と待機系(ほかのHiRDB/シングルサーバの待機系)を持つ構成を相互系切り替え構成といいます。複数のHiRDB/シングルサーバを使用している場合に相互系切り替え構成を適用できます。サーバマシンのリソースを有効に利用したい場合にこの構成を適用してください。ただし,系が切り替わると,レスポンスタイムが低下します。
HiRDB/シングルサーバに対する相互系切り替え構成の例を次の図に示します。次の図の例は,二つのHiRDB/シングルサーバ(HiRDB/シングルサーバAとHiRDB/シングルサーバB)に対して相互系切り替え構成を適用しています。
図26-14 HiRDB/シングルサーバに対する相互系切り替え構成の例
一つの実行系に複数の待機系を持つシステム構成を,マルチスタンバイ構成といいます。実行系の障害が回復するまでの間に発生する,待機系の障害(多点障害)に備えたい場合にこの構成を適用します。待機系には優先度を付け,実行系に障害が発生したときは,一番優先度の高い待機系に切り替えます。なお,マルチスタンバイ構成は,IPアドレスを引き継ぐシステム構成の場合だけ適用できます。
HiRDB/シングルサーバに対するマルチスタンバイ構成の例を次の図に示します。
図26-15 HiRDB/シングルサーバに対するマルチスタンバイ構成の例
複数のHiRDB/シングルサーバでユティリティ専用ユニットを共用する例を次の図に示します。なお,ユティリティ専用ユニットは系切り替えできません。
図26-16 複数のHiRDB/シングルサーバでユティリティ専用ユニットを共用する例
HiRDB/シングルサーバと1:1でユティリティ専用ユニットを設置する例を次の図に示します。
図26-17 HiRDB/シングルサーバと1:1でユティリティ専用ユニットを設置する例
HiRDB/シングルサーバとm:nでユティリティ専用ユニットを設置する例を次の図に示します。
図26-18 HiRDB/シングルサーバとm:nでユティリティ専用ユニットを設置する例
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2016, Hitachi, Ltd.